[学部長日誌「志塾の風」120823」

始まる前に学長に就職関係と入試関係の現状と対策を報告、雑談。


以下、中間発表に対する学長にコメント。
多摩学班。

  • 小田原の一夜城(秀吉)。浦賀は北条水軍の拠点。家康は江戸の貿易港として浦賀朱印船貿易を行う。この貿易という視点。
  • 開国へ向けての動き。英国船、キャプテンクーパー。アメリカの捕鯨船。警備力としての八王子仙人同心が浦賀に。安全保障の視点。

アジア班。
付加価値。知的基盤をしっかり整えよ。国際海洋法の勉強。歴史的事実を積み上げる。

  • 竹島。1951年のサンフランシスコ平和条約がポイント。韓国は独島(竹島)が韓国領と明記してくれと工作したが出来なかった。韓国領とも日本領ともせずに曖昧となった。独島は日本の植民地支配からの脱却のシンボルになっている。民族のアイデンティティ。1965年の日韓基本条約でも大きな争点だった。河野一郎外務大臣が結んだ秘密了解の存在。双方は主張しよう、重なっている部分は共同水域として漁業権を認める、人員や施設は凍結し増やさない。この「未解決の解決」という解決。これを韓国は破っている。以上二つが日本側が押すべきポイント。通貨スワップ協定などボディーブローが効いてくる。
  • 尖閣。1972年の沖縄返還までは沖縄をアメリカが領有していた。尖閣も。あいまいさはない。1972年の米中国交回復時にアメリカは中国に配慮。領有権はどちらにあるとも明言していない。「日中間の領土問題にはコミットしない」。日本に施政権があることは認めている。日米安保の意味?アメリカは動くかもしれないし動かないかもしれない。あいまい作戦。ホンコンの船がきたが、その団体は世界華人保釣連合だった。中華民族全体の問題に。中国のcctvの英語配信はあなどれない。過去にこだわることより前に進めようという立場。

エネルギー環境班。

  • 自国では脱原発、他国には売り込むという姿勢は疑問。いやらしい国。アメリカは4基の新設と1基の再稼働を認めた。8月7日に規制委員会は今後は使用済み核燃料の最終処理問題が未解決のままでは申請を認めないという方針を出した。
  • 原発と原爆は切り離せない。廃炉にも技術が必要。技術のわかる人がいなければ発言力はない、存在感はない。安全保障にもかくゎる問題だ。
  • どういう日本に住みたいか。清く貧しく美しくか。技術で豊かさに立ち向かっていくか。エネルギーは全体知。血流。東京電力管内で現在稼働はゼロ、天然ガスで賄っている。輸入増は3兆円。

ディズニー班。ユーロディズニーは虚構、まがいものという感覚。むしろアメリカ的なところが面白い。ホンコンは苦戦。海洋公園との比較。ニセモノ感が中国のらしさか。ホンコンは、どうすれば成功するか?上海との競争もある。セサミストリート、ディズニー、マペットベイビーズ。


地域震災班。道の駅というキーワードを残しながら地域活性化に取り組む。ダッシュ村構想、農業生産法人風評被害、若い人、、。