文士の生活ーー夏目漱石随筆集のオーディオブック

オーディオブックで、朗読シリーズ「夏目漱石随筆集 第3巻」をiPhone5で聞いてみる。
「文士の生活」「処女作追懐談」「元旦」「私が経過した学生時代」「落第」という随筆を専門家が朗読してくれる。随筆には書き手の日常や本音があらわれる ので面白い。読むのもいいが、聞くのもいい。

夜11時に寝て朝は7時過ぎに起きる。昼寝1時間ほどすると頭の具合がいい。
吾輩は猫である、は初版2000冊。増刷は1000部ずつ。この時点で35版。「著書では儲からぬ」。本当は自費出版でタダで配るのが理想。
脂っこいシナ料理と西洋料理があう。酒は飲まない。お菓子は好き。煙草は吸う。家造りには興味。今は借家。書斎は畳のない板敷。謡曲。書画、骨董。明窓浄机が趣味。明るく暖かいのがよい。神経過敏。感激症。愛憎は多い。
執筆時間は決まっていない。新聞連載は一気呵成には書かない。一回3-4時間。
19字20行の原稿用紙、新聞用。丸善内田魯庵からもらった万年筆。

漱石は、東京高等師範学校の嘉納治五郎校長から誘われて留学前に教員として勤務した。これがスタートだ。

子規の後継者の虚子から、ホトトギスに何か書けと言われて書いたのが「猫」だ。それが長く続いた。偶然。

後の満鉄総裁中村是公とは高校の同級生。

文学も、大学勤務も、朝日新聞に入ったのも全部人の勧めでやってきたに過ぎない人生という述懐。
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新宿で知研の八木さんと会う。
11月は中国吉林大学の沈教授。12月は忘年会も兼ねて私の人物記念館の旅500館の話をすることになった。
関西支部は創立25周年。岡山支部は15周年。対応を協議。