「戦後史の正体」を書いた孫崎亨さんが知研セミナーで講演

知研の八木会長が売れっ子の外交評論家・孫崎亨さんを知研に呼ぶことに成功した。
孫崎さんは「戦後史の正体」(創元社)を書いて一躍有名になった方。

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

この本のことを書いた私の書評。
日本の戦後の外交には、対米追従と自主独立の二つの路線の相克が続いている。
米国の日本支配の実態について論じるというタブーに挑戦した意欲作だ。
このことを勇気をもって語るべきは外務省のOBだという認識の下で、著者・孫崎亨(元外務省・国際情報局長)はこの本を書いた。
最近の民主党政権の失敗、小沢一郎起訴事件、尖閣北方領土問題など、この視点で説明されると腑に落ちることが多い。日本の気概の喪失、精神的頽廃は、実に根が深いことを思い知らされる。
この本は8月10日の出版で、創元社の「戦後再発見」双書の第一弾だ。今から話題になるのは間違いない。http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20120817

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知研東京セミナー「日本の自主外交をいかに実現するか」
講師;孫崎亨氏(外交評論家)
日時:2013年6月20日(木)18:30〜20:30
場所:商工会館虎ノ門特許庁隣、霞ヶ関ビル:TEL03(3581)1634。最寄駅、地下鉄銀座線「虎ノ門南北線溜池山王駅」歩4分。
参加費:3000円(会員)4000.円(一般)

古来、外交は戦争の延長であるといわれ、アテネとスパルタが戦ったペロポネソス戦争以来、外交の要諦は万人と万人との闘争において、強者はいかに他国を侵略して国益を計るか、弱者はこれに抗していかに遠近の国と同盟して自国民を守るか、その血みどろの国家関係はあたかも理知や権謀術数に徹底した冷酷な人間関係にたとえられます。しかしその欠けた分を韜晦(くらます)するあらゆる大義名分や美辞麗句がもちいられてきたのが歴史の現実です。

戦後、我が国は冷戦時代は西側陣営として、外交能力を発揮する必要も場もなかったと言えます。しかし、冷戦が終わってからは世界の枠組みが大変化し、我が国が自主外交を展開する機会がきたにも関わらず、米国の意に反する政策を多少でも行った首相は次々に首をすげ替えられ、自主外交はなかったと孫崎氏は主張しています。

すべてにおいて外交が下手であり、対米追従型の外交路線から一歩も出られない政治家、評論家、メディアに対して孫崎氏は勇気をもって反対意見を堂々と開陳する貴重な方なので、当日はたっぷりご意見をうかがい、質疑時間に忌憚のない対話を行いたいと思います。
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孫崎亨氏プロフィル:1943年満州国鞍山市生まれ、66年東大法学部卒業前に外務省上級職に入省、イギリス、ロンドン、モスクワにて研修を受け、在ソ連大使館員、外務省大臣官房企画官、国際情報局分析課課長、85年、在米大使館参事官、ハーバード大学国際研究所、86年、イラク大使館参事官、」89年、カナダ大使館ウズベキスタン「全権大使、」外務省国際」「情報局局長、イラン特命全権大使防衛大学教授など歴任して退官。
近著:「戦後史の正体」(創元社)「アメリカにつぶされた政治家たち」(小学館)。

申込先:NPO法人知的生産の技術研究会
 Email:tiken.org@nifty.comまでお申し込みください  FAX 0425(65)5744

  • 帰りに水泳400m。昨日は600m。
  • 永沼君(小学校時代からの友人)からの手紙。電話。
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