リレー講座-寺島「17世紀オランダ論」。望遠鏡・広角レンズ・顕微鏡

本日のリレー講座は寺島学長の「17世紀オランダ論」。

  • 時代がどこまで見えるか? すべてはそこにかかっている。まともな人なら、現代世界の動きを常に考えることになる。
  • 望遠鏡(射程を長くとって歴史をみる)+広角レンズ(今をどこに位置づけるか)+顕微鏡(ある一点を深くみる)
  • 知性とはつながり
  • 17世紀オランダ論。2010年11月号から2013年10月号まで18回の連載。各回、1冊のノート。
  • ロシア要素が重要。地球温暖化北極海航路は昨年46隻。今年は428隻。2020年には3000万トンに達するだろう。ロシアは砕氷船や軍事基地に力を入れている。LNGがサハリン経由で日本の輸入の2割に。ロシアが日本開国のきっかけをつくった。1792年のラックスマン、1804年のレザノフ。1800年に八王子千人同心100人が蝦夷地防衛に。
  • アメリカのDNAとしてのオランダ。宗教の自由。共和制。F/ルーズベルト大統領はオランダ人の7代目。集団的自衛権で日本は日英同盟日露戦争を、第一次世界大戦を戦った。
  • 1549年にフランシスコ・ザビエルキリスト教を伝えたというのは俗説。8世紀には中国経由で景教ネストリウス派)として日本に伝わっていた。しかし日本の民衆に入り込めなかった。
  • 150年続いた江戸のキリシタン屋敷の存在。イタリア人シドッチ神父に新井白石が4回尋問。どういう教えか。人間と人間として向き合う。それを「西洋紀聞」として出版。
  • その近くに新渡戸稲造の6千坪の屋敷。クラーク伝説。Boys Be ambitious! for Chrischanity.が真実。
  • 17世紀オランダ論は後10数回。それを単行本に。
  • 出島のオランダ商館長は166回江戸に参府。江戸では長崎屋。新日本橋駅近くに。
  • 浮世絵はオランダ銅版画(花鳥風月)、中国木版画の影響を受けて凝縮したもの。
  • 日本人は好奇心のかたまり。それが蘭学へ。
                                                    • -

今日の収穫。松下幸之助寺島実郎のつながり。

  • 君、どない思う?(松下幸之助
  • 一流の人物には共通点があるんや。それは何か、素直な心を大事にするという、その一点なんや。(松下幸之助
  • 君なら、どうする?(寺島実郎
  • 一点の素心(寺島実郎
                                                                          • -

1828年(文政11年)11月7日。本居春庭逝去。66歳。本居宣長の長男。33歳で失明し針医を開業。宣長の語学的研究を大成した「詞のやちまた」。歌集「後鈴屋集」。

                                                                          • -