「司馬遼太郎の遺言」--司馬遼太郎さんと私」(夕刊フジ)

司馬遼太郎の遺言」--司馬遼太郎さんと私」(夕刊フジ)を読了。
作家、宗教者、女将、学者、同級生、編集者、新聞記者、など司馬遼太郎と縁のあった人たちの司馬遼太郎の追悼インタビュー集。
司馬遼太郎の人柄、志、エピソードなどがわかるいい本。
白鬼(司馬)と黒鬼(清張)の対決の話。半藤一利寺内大吉藤本義一井上ひさし梅棹忠夫太田治子ドナルド・キーン丸谷才一永井路子宮城谷昌光、、などが語る司馬遼太郎の生身の姿がよくわかった。

司馬遼太郎の「遺言」―司馬遼太郎さんと私

司馬遼太郎の「遺言」―司馬遼太郎さんと私

「義理堅い」「筆マメ」「思想家」「語り部」「22歳の自分の青春に書き贈るための仕事」「職人、アルチザンが明治の精神」「漱石の文章がいちばんいい」「気配りの人」「産経新聞の文化部長」「自分が小説だと思って書けば、何を書いてもいい」「職人精神を大事にされた」「理想の男をみてきた」「司馬史観は人間賛歌」「イデオロギーフリー」「司馬遼太郎の志を継がんならん」「黄色い花が好き」「陸羯南の研究」「人間にとって、人間ほど刺激的なものはない」「書いているうちにうもうなる」「やさしい人で折れる」「山片蟠桃賞」「蒙古放浪の歌」「作品もよく、人格もすぐれている作家」「この人は漱石だ、人を導くというところがある」「小説家は孤独だ」「現場は事後確認」「恵まれないなかで、私心がなく純粋に仕事をしている人を大変愛していた」「20世紀前半が夏目漱石、後半が司馬遼太郎」「一個の精神」「男のスゴサ、アワレサ、コッケイサを書きたい」「燃えよ剣空海の風景が好き」「励ましてくれた」「生まれ変わったらやはり新聞記者」「年を経るごとに、無私の人になった」「腹部大動脈りゅう破裂」「近代主義者」「室町以降」「鎌倉から始まる」「勉強しなさい」、、、。

今から読むべき本。「故郷忘じがたく候」「ペルシャの幻術師」「梟の城」「司馬遼太郎論ノート」(丸谷才一

 27年の投獄生活。赦し。寛容。人間資源の活用。人間マンデラ。リーダーのあり方。