芦原すなお「青春デンデケデケデケ」(河出文庫)

芦原すなお青春デンデケデケデケ」(河出文庫)を読了。

四国・香川の観音寺の高校生たちのロックバンドと友情と恋の物語。高校1年生から3年生の3年間の15歳から18歳の期間がが軽いタッチでユーモラスに描かれている小説。1990年に発表されたが、翌年には直木賞をとっている。

青春デンデケデケデケ (河出文庫―BUNGEI Collection)

青春デンデケデケデケ (河出文庫―BUNGEI Collection)

この芦原すなおという作家は、私と同学年なので出てくる音楽や歌手や曲目などに懐かしい思いを持ちながら読んだ。

エレキの神「デンデケ」をもじったタイトルであるが、私には「テケテケテケ」と聞こえたが、本当は「デンデケデケ」なんだそうだ。
平凡パンチ、高校3年生、ダイハツ・ミゼット、パット・ブーン、プレスリー、ローリング・ストーンズジャイアント馬場ポール・マッカートニー、ロマンス、神戸一郎の銀座九丁目は水の上、ビートルズ、アダモ、ボブ・ディラン、三田明の美しい十代、西郷輝彦の星のフラメンコ、舟木一夫の学園広場、橋幸夫のチェ・チェ・チェ、タイガースのシサイド・バウンド、ブルーココメッツのブルーシャトー、、、、。

同級生たちのバンドメンバーもそれぞれの進路を取るのだが、主人公は東京の私大(早稲田大だろう)を受ける。
「これから先の人生で、どんなことがあるのか知らないけれど、いとしい歌の数々よ、どうぞぼくを守りたまえ!」という涙の出るような祈りで終わっている。

私自身はあのエレキギターブームとは縁遠かったが、あの時代の雰囲気はわかる。
この小説を1992年に映画化した大林宣彦は、「解説」で奇蹟のような青春小説だと思い、映画の常識にとらわれない発想で、映画化に成功する。

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昼はYUMEタウンで、母親と買い物と食事。
今度の休暇では、母とじっくりと話ができた。

夜は5時半から「安兵衛」で高校の同級生たちと歓談。
私をいれて8名。いつも帰省すると集まってくれる。ありがたいことだ。

二次会では新手も現れて賑やかにカラオケ。
最後まで歌い終えることができると100点というシステム。皆で挑戦する。
私は100点を3回を取った。
午前0時を過ぎても一向に終わりそうにないので、引き上げる。