1月3日という誕生日は、微妙。

1月3日が誕生日というのは、なかなか微妙である。

子供の頃は、元旦、書き初めと過ごし、やや倦怠感が出てきたときに、「そういえば、お前の誕生日だったね」と言われ、正月料理の余った食べもので、ついでのように祝ってもらっていた記憶がある。

社会に出てからは、年末に帰省し、4日からの仕事初めに備えて大分県中津市から東京に戻るのが3日となった。だから3日は、朝早く起きて急いでしたくをして、汽車に飛び乗り、福岡空港から飛行機で帰る。ようやく自宅に戻るともう夕刻で、疲れて寝てしまう。翌日、「そういえば、昨日は誕生日だったなあ」と想い出すということがずっと続いた。

最近は、東京で家族一緒に祝ってもらうというパターンになった。正月には家族が揃うことが多いのだが、本日も妻と娘と息子から祝ってもらった。以前に比べると、祝われ方は増えているという感じはある。

いずれにしても、正月が来るたびに思い出してはくれるので、忘れられることはないから、良かったのかもしれない。
ところが九州の母が毎年、行事にかまけて忘れることが多いようで、4日に電話をもらうことがある。
今回もそうだった。

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思いたって、同じ誕生日の人を調べてみた。
古いところでは、坂本龍馬(幕末の志士)、小林一三(阪急創業者)、鶴見祐輔(政治家)、河上丈太郎(政治家)、田中伊三次(政治家)、安藤太郎(住友不動産社長)。
近いところでは、山本学(俳優)、入交昭一郎(ホンダ副社長)、稲越功一(写真家)、岩下志麻(女優)、横路孝弘(政治家)、尾木直樹(教育評論家)、中村晃子(歌手)。
そして最も若いところでは、内村航平(体操)がいる。

共通項があるわけではないだろうが、こういう人たちの生き方は気になる。
特に、坂本龍馬小林一三には関心が深くなる。小林一三は1月3日生まれだから、一三になったのだ。

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鶴見祐輔
明治18年1月3日生まれ。後藤新平の娘婿。鶴見和子・俊輔の父。鉄道省の官僚をへて,昭和3年衆議院議員(当選4回)。民政党などに所属。戦後は日本進歩党初代幹事長。のち改進党,自民党にうつる。28年参議院議員,第1次鳩山内閣の厚相。昭和48年11月1日死去。88歳。岡山県出身。東京帝大卒。著作に「母」「子」など。

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河上丈太郎
明治22年1月3日生まれ。少年時にキリスト教に入信。関西学院教授などを歴任して昭和2年弁護士を開業,日本労農党にはいる。翌年第1回普通選挙衆議院議員(当選10回),日本大衆党,社会大衆党などをへて社会党結成に参加。27年右派社会党委員長。36年社会党委員長。昭和40年12月3日死去。76歳。東京出身。東京帝大卒。

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田中伊三次
明治39年1月3日生まれ。京都府会議員から昭和17年衆議院議員(当選15回)。戦後自治庁長官,衆議院副議長,法相などを歴任。51年のロッキード事件では衆議院調査特別委員長となり,灰色高官5人の氏名を公開した。自民党代議士会長などをつとめ,のち無所属。昭和62年4月11日死去。81歳。兵庫県出身。立命館大卒。

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安藤太郎
明治43年1月3日生まれ。昭和9年住友銀行にはいる。渉外関係を担当し,47年副頭取。49年住友不動産に転じて社長,60年会長。オフィスビルへの集中投資で業績をのばし,住宅流通分野への進出をはかった。52年日本高層住宅協会理事長。平成22年5月9日死去。100歳。宮城県出身。東京帝大卒。

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司馬遼太郎の短編を読む。

  • 「惨殺」:新政府奥州派遣軍参謀・長州の世良修蔵が惨殺された物語。
  • 「胡桃に酒」:細川ガラシャの薄幸の生涯を描いた物語。