「読書悠々」のタイトルで連載にトライ

郷里・中津の同人誌「邪馬台」(季刊)に長い期間にわたって連載をしている。
テーマは「人物記念館の旅」で、ファンも多いようだ。

今年は「フロンティア度」の高いものに挑戦するという方針なので、テーマを変えてみようということで、読書関係にしようと思っている。
このブログには、10年にわたって読んだ本の感想、抜き書き、評価などを書いてきている。
テーマごとに組み合わせれば、読者の参考になると思う。

太平洋戦争。大統領・首相経験者。青春記。俳人たちの生涯。中津ゆかりの人々。寺島。梅棹。福澤諭吉。ウェブ時代。IT。、、、。

連載のタイトルは「読書悠々」。最初は「中津ゆかりの人物編」。
吉村昭「冬の鷹」。百田尚樹「海賊と呼ばれた男」。浅田次郎日輪の遺産」。佐藤卓己「天下無双のメディア人間」。
以上の本の中に、中津ゆかりの人物が脇役や主役で登場している。

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主人公は豊前中津藩の藩医前野良沢。もう1人は杉田玄白。そして平賀源内高山彦九郎が脇役として登場する。、、、、、、、、、、、中津でも取材をしていて、市立小畑記念図書館や、郷土史家嶋道夫先生の名前もある。(吉村昭「冬の鷹」)

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さて、この本の中で神戸高商(現・神戸大学)の初代校長をつとめた水島てつ也に商人としての生き方を学んでいる。水島は中津出身である。今でも中津の金谷に水島公園がある。水島の父・均は豊前中津藩士福沢諭吉の縁戚にあたる。1864年生まれのてつ也は東京高商を出て横浜正金銀行に入行。38歳で神戸高商の設立を聞き、実業から教育へ転身する。
中津には、慶応義塾の創立者・福沢諭吉(1835年生)、麗澤大学(千葉県柏市)の創立者・広池千九郎(1866年生)、神戸大学の初代校長・水島てつ也(1864年生)と3人の教育者がいる。(百田尚樹「海賊と呼ばれた男」)

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登場する陸軍幹部のうち、阿南惟幾陸軍大臣は竹田、梅津美治郎参謀総長は中津、そして、1945年の米艦ミズーリでの降伏文書に梅津と一緒に調印した日本代表が重光葵外務大臣も豊後高田の出身である。(浅田次郎日輪の遺産」)

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中津出身の野依秀市(1885--1968年)の全貌を描いた「天下無敵のメディア人間」(佐藤卓巳)を読み終わった。サブタイトルが、喧嘩ジャーナリスト野依秀市とあるようにあらゆる権威を敵にまわして大立ち回りを演じ続けた桁外れの人物が野依だ。、、、野依は中津近郊出身の大横綱双葉山の結婚の媒酌人であり、身長四尺八寸七分というから147.6センチの単躯だった。(佐藤卓己「天下無双のメディア人間」)

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