ハングルの恩人・井上角五郎

同人になっている郷里中津の「邪馬台」2014年秋号が届いた。

  • 私の「読書悠々」というタイトルの連載の3回目。今回のテーマは「台湾紀行編」。
    • 司馬遼太郎「台湾紀行」。伊藤潔「台湾--400年の歴史と展望」。江南「蒋経国伝」。加瀬英明「日本と台湾」。高木桂蔵「客家 中国の内なる異邦人」。佐藤愛子「スニヨンの一生」。伊沢修二人物叢書)。古川勝三「台湾を愛した日本人--土木技師・八田與一」。以上を取り上げた。「邪馬台」の編集後記には「台湾という国に日本人が多く関わっていたことは知っていたが、これほどまでに現地の人に愛され尊敬されその国のために尽くしてきた人たちはいない。日本植民地時代に圧政は行われてはいなかった」という三原編集委員のコメントが載っていた。
    • 相良照博「福沢山脈の人々」の連載10回目は、井上角五郎を取り上げている。福沢は脱亜論を書いているので、韓国では伊藤博文の次に評判が悪いそうだが、この福沢の弟子である。福沢は「朝鮮は沈国の伝統的な柵封体制から独立すべきだ」と考えていた。その実現を目指したのが井上である。識字率が10%でしかなかった朝鮮に、福沢の示唆で朝鮮式かな混じり文を考案し研究する。そしてハングル(偉大なる文字)という民族文字で新聞を発行する。井上はハングルを復活させた功労者だった。福沢の脱亜論は「儒教主義を捨てる」という意味だったのだ。井上角五郎は、志を果たせずに日本に戻るが、その後大活躍をする。政治家としては衆議院議員に連続13回当選。実業家としては日本製鋼所会長や、後の中部電力会長などを歴任している。教育者としても国民工業学院理事長として永年力を注ぎ、また慶応義塾では40年に」わたり評議員を務めた。日韓の友好に力を尽くした人々をもっと掘り起こすべきだ。
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致知」10月号が届いた。
先日お会いした高松丸亀商店街組合の古川康造理事長のインタビューが載っていた。

  • ピーク時260億円の売り上げが120億円にまで落ち、現在は180億円まで回復。
  • 身の丈に合ったものが連鎖する開発をやろう。
  • 7つの「街区が整うと10億円の新たな税収が発生。国の制度をうまく利用し商店街に投資をしてもらい、税金でお返しする。
  • 最終合意まで5年がかりで1000回以上の会合。
    • 土地問題を解決。所有と利用の分離。
    • 地元百貨店とのコラボ。三越が商店街のテナントに入りスーパーブランドの店。商店街で自走式駐車場を提供収益をもらう。三越はただで駐車場、毎月地代が入る。
  • 商店街には1000人住んでいたが。開発前は75人。現在は500人まで回復。9500人まで落ち込んでいた通行量も2万8000人でぴくの3万五千人に迫ってきた
    • 現在の進捗状況は6割。
  • コミュニティが残っていたから合意ができた。
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今日は、在日朝鮮人学校の歴史教科書の近代の部分の整理を一日かけて行った。