音楽座のミュージカル「メトロに乗って」

町田市をホームグラウンドとする音楽座のミュージカル「メトロに乗って」を町田市民ホールで観てきた。
原作は浅田次郎
このミュージカルは「やさしい街・東京」第一弾作品だ。
現在平成26年ということは、すでに平成は四半世紀以上が経ったということだ。
その昭和という激動の時代を生き抜き、現在の礎を築いた人々の生きざまに真正面から向き合う物語だ。

地下鉄に乗って (講談社文庫)

地下鉄に乗って (講談社文庫)

私と同世代の浅田次郎は語っている。
戦争があった昭和の時代は、学校では詳しくは教えられないから、父親や祖父の時代を理解できない。
「歴史というのは本来、今の幸福あるいは不幸がどうもたらされたのかを知るために、きちんと学ばなければならないもの。」昭和を生きた家族の歴史が、「メトロに乗って」だ。浅田次郎と同じ年に設定してある主人公の真次は、過去と現在を行き来するメトロに乗って、昭和時代を体験していく。

「永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは30年前の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄があらわれた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが、風韻された過去に行ったため、、、」。

歴史、そして昭和をもっと知らねばならない。
改めて原作の「メトロに乗って」を読むことにしよう。