岡崎京子展--ノンジャンル、または千の方法

午前は世田谷文学館で開催中の岡崎京子展を訪問。

オカザキ・ジャーナル

オカザキ・ジャーナル

1963年生まれ。21歳で「バージン」という単行本を出し、その後毎年のように数冊の本を出版するなど大活躍する。性や若者文化を感覚的な手法で描く。33歳で交通事故にあい、以後はリハビリに専念する。
時代と併走し、時代を予見するような作品であり、この人のマンガやエッセイは今なお新しい読書を獲得している。惜しい才能だ。

「高校生とか、20歳くらいの若い子たちが、今の社会にどう定着していくかっていうことに対する興味」を持っている岡崎京子は、1996年の事故に会う前には「つらくて悲しい話はそろそろやめて、そういうこともわかったうえで幸せな話を描こうかと。マンガっていつも少し先の虚構を描かないとね。」と語っている。

交通事故直前に完成しかかっていた「ヘルタースケルター」は、2012年に映画にもなった。原作は岡崎京子、監督は蜷川実花、主演は沢尻エリカ。このマンガの単行本で第8回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞している。

岡崎京子の仕事集

岡崎京子の仕事集

  • ノンジャンル、または千の方法
  • この死体をみると勇気が出るんだ
  • そうよ、あたしはあたしがつくたのよ。
  • 「あるべきじぶん」へじぶんを移行させてゆく鏡の前の女性の真剣さは「一種、宗教的」とさえ言えます」

近田春夫「人間て生まれた瞬間に死刑宣告されてるよーなもんでさ。でもそん中でヤケにならずにやっていきましょうってことかな。」

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午後は、新宿のJR東日本本社で講演研修の講師をつとめた。
受講者は96人。東日本管内から若い社員が集合。

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1月27日
本日亡くなった人の言葉から。

  • 三船久蔵:小さいから大を倒せる。そこの日本武道としての柔道の意義がある。
  • ヴェルディ:源へ戻ろう、新しい力を汲み上げるため。

本日生まれた人の言葉から。

  • 東郷平八郎:百発百中の一発、よく百発一中の敵砲門に対抗しうる
  • 河井継之助:天下になくてはならぬ人となるか、有ってはならぬ人となれ。
  • モーツアルト:音楽は、決して不快感を与えてはなりません。楽しみを与える、つまり常に『音楽』でなくてはなりません。