坪内稔典「一億人のための辞世の句」(展望社)を読了。
- 作者: 坪内稔典
- 出版社/メーカー: 展望社
- 発売日: 2015/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
芭蕉は「昨日の発句は今日の辞世、今日の発句は明日の辞世、わが生涯いひすてし句は一句として辞世ならざるはなし」と言った。
しかし、この本は「正月に家族の写真を撮るように、辞世の句を作ろう」「楽しい辞世の句」とういう意図がある企画なのが面白い。ユーモア満載の句も多い。以下、少しピックアップ。
生涯は落葉の如し地に返る
裏もあり面もありて七十年
生も死も只春風のたなごころ
微笑んですむこと多し若葉風
原爆忌忘れぬことに未来あり
カンナ燃ゆ煩悩捨てて生きるべし
曲折もあれど悔いなき鉄線花
まいた種刈取る老いの鎌軽し
経不要臓はやらぬぞサヨウナラ
いつにても天寿と云わん落葉焚く
秋くればバッハを聴いて死ねばよし
夜の海深く深くと月を呑む
胎教の長崎の鐘鳴りやまず
わが墓はわが言葉なり鳥渡る
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
しばらく東京を離れていたために仕事がたまっているので、自宅で処理。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
2月15日。
命日
- 横井小楠:人必死の地に入れば、心必ず決す
- 河井栄次郎:短き勤務の割合に多額の俸給を国家から支給され、地位を保証され老後を保証されている大学の教授だけが、時間と勢力とを要し而も報いられない下積みの仕事をなす義務がある。
誕生。