「JFK--その生涯と遺産」展---国立公文書館

「JFK--その生涯と遺産」展が竹橋の国立公文書館で開催中だ。先日、仕事の折にみてきた。

ジョン・F・ケネディ(1917-1963年)は、ジャーナリストとして出発していることは知らなかった。
29歳で初当選。
36歳の時に、24歳のジャクリーンと結婚。
40歳では8名の重圧の中で気高さを発揮した8人の上院議員を描いた「勇気ある人々」はピューリッツア賞(伝記部門)を受賞している。この本はベストセラーになった。その3年後には史上最年少の大統領に選ばれた。70歳のアイゼンハワーからバトンタッチを受けた。そして1037日という短さで暗殺されている。
有名な「国が何をしてくれるのかではなく、、、、」を述べた大統領就任の演説映像が流れていたが、若く、力強く、そして格調が高い。
「国が諸君のために何ができるかを問い給うな、諸君が国のために何ができるかを問い給え」「アメリカが何をしてくれるかではなく、我々が共に、人類の自由のために何ができるのかを問い給え」。

昭和37年の「佐藤栄作日記」の現物が飾ってあった。大統領官邸を訪ねた時の感想が書かれている。
「大統領自らドアをあけて庭園を案内した」という記述が見えた。
ケネディは駐日大使にライシャワーを起用する。ライシャワーは明治の元勲・松方三郎の孫・松方ハルと再婚していた人物だ。

キューバ危機」はソ連との核戦争が起こる可能性があった。軍部はミサイル基地への先制攻撃を強硬に主張したが、冷静沈着なケネディは次元の違う海上封鎖に踏み切った。そして外交的解決に心血を注いだ。イタリアとトルコに配備されていたアメリカのミサイルの撤去、キューバに対する不可侵の確約という交換条件をっもって米ソ間で合意に達する。一触即発の13日間は平常化したのだ。

18歳以上の若者を2年間途上国にボランティアとして派遣し、貧困や飢餓、伝染病の撲滅、教育、農業技術等の分野に従事させる「平和部隊」を創設している。日本の青年海外協力隊にも影響を与えたプログラムだ。

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国立公文書館には初めて訪れた。
1971年以来、国から移管された85万冊の公文書が保存されている。
古書・古文書は江戸幕府以来の48万冊というストックを持っている。紅葉山文庫(将軍家の文庫)。昌平坂学問所本(林羅山の蔵書が中心)。和学講談所本(塙保己一の収集本)。医学館本、など。

以下の展示をみた。

命日。

  • 吉田兼とも:神道に書籍なし。天地をもって書籍となし、日月をもって証明となす。

誕生。

  • 岩田弐夫:平凡の凡を重ねよ、いつかは非凡になる。