森鴎外「青年」--日本文学全集(池澤夏樹監修)13巻

日本文学全集(池澤夏樹監修)13巻は「樋口一葉夏目漱石森鴎外」だ。
毎月送られてくる巻をできるだけ読むようにしている。

この巻はのテーマは「青春」である。
一葉の「たけくらべ」、漱石の「三四郎」、鴎外の「青年」である。
たけくらべ」は1895年(明治28年)、「三四郎」は1908年(明治41年)、「青年」は1910年(明治43年)だが、この15年間に明治社会の雰囲気がすっかり変わっていることがわかる。
また、鴎外の「青年」は、漱石の「三四郎」をモデルに書いたものだということが読んでいるとわかる。
今月は森鴎外「青年」を読了した。
「三四郎」と「青年」を読むと、明治の青年のういういしい姿が浮かび上がってくる。
「青年」の主人公の名は小泉純一というのが面白い。

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名言の暦 5月16日

命日

  • 柳家小さん(5代目)2002:人物ですよ、人柄。了見が悪くちゃだめだ。心は清廉潔白でなくちゃいけない。
  • 邱永漢2012:貯蓄十両、儲け百両、見切り千両、無欲万両。

誕生日

  • 溝口健二1898:あなたはは役者でしょう。それで給料もらってるんでしょう。自分で考えなさい。