久米信行「ピンで生きなさい」(ポプラ新書)を読了。
- 作者: 久米信行
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2013/12/05
- メディア: 新書
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先日、客員教授の橘川幸夫さんが旧知の久米信行さんを大学に伴って来られた。
NPO法人知的生産の技術研究会や、自分史フェスティバルなどで私も縁のある人である。
近著をいただいたので読んでみた。
経営者でもあるが、若い世代に人気の著書でもある。
「知性X感性X品性」「脳のパラボラ力」「人生の合鍵」「十人の師匠」などキーワードをあげながら、生き方を論じている。熱く、ためになるので、この本も若い人たちの心を打つであろう。
久米さんは、進化を続ける人である。
師匠にしている人の中に、多摩大初期の教授であった日下公人先生とともに、橘川幸夫さんが「磁力」というキーワードで5ページにわたって登場している。
若者たちに発信と交流の場を与え、若者たちの意見に耳を傾ける。そして思いもしない組み合わせで人と人を引き合わせる力を持つ人として紹介されている。だから多種多様の人材が集まってくる。その人間としての磁力が橘川さんの本業である「編集力」を通じて、未来予見力となり情報発信力となって共感と共鳴の輪を形づくる。
久米さんは、学び続ける人である。
それから著者は「養生」というキーワードで自分を心身ともに律する生き方を選択している。
10分間ストレッチ、NHKBSワールドニュース、自転車通勤、タッチタイプ、背もたれのないスツールやバランスボール、ストレッチポール、うつぶせ寝、、、などが気になった言葉だ。
久米さんは、工夫の人である。
地元の墨田区では、まち起こしの目玉として「北斎美術館」が来年には誕生する。
その設立のキーマンとなっているが、ここでは一日館長や面白いイベントなどの企画が錬られているらしい。
こういう仕掛けは地域にとっても、久米さん自身にとっても、豊かな実りがあることを予感させる。
元気になるには、元気な人とつきあうのが一番だ。
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