寺島学長「観光立国への戦略的視座」--移動と交流

寺島学長「観光立国への戦略的視座」。

  • 「移動と交流」が人類を進化させ、人間を進歩させる。刺激を受け、考える、そして賢くなる。
  • 移動は人間を賢くする、という哲学。
  • 生命科学の進歩。人間とチンパンジーのDNAの差はわずか1.2%。それは言語、意思疎通にかかわるもの。人間は環境適応動物。
  • 6万年前にアフリカから人類のグレートジャーニーが始まった。旅する遺伝子。3.8万年前に日本列島に到着。この1万年が人類を進化させた。5300年前のアイスマンの真実。2500年目のブッダ孔子、2000年前のキリストの登場。倫理、道徳など利他の概念。この100年間の研究では、知能指数は高くなっているが、知性は劣化しているのではなきか。知性とは課題解決力。
  • グローバルヒストリー。日本の社会科学に欠けているのは歴史認識。近代史のブラックアウト。国境を超えた視座。地球全体の全体史。
  • 和・漢・洋の教養。特に、和と漢。
  • 17世紀オランダ論。92歳のキッシンジャー遺書ともいうべき「ワールド・オーダー」。1648年のウエストファリア条約以来400年ぶりの秩序変更期にある。
  • 朝鮮通信使、中国との国交なき交易、沖縄・琉球儒学(白石・徂徠。丸山真男との格闘)、国学宣長小林秀雄との格闘)、蘭学
  • 多摩。天領というDNA.千人同心、新撰組自由民権運動、自由大学、、、、。多摩学。
  • 写楽はオランダ人か。浮世絵でさえも移動と交流の中で完成していった。中国の版画、オランダの銅版画の影響を受けている。
  • 現代における「移動と交流」。日本はもうアジアの先頭ではない。急速な貧困化の進行。中間層の没落が特徴。製造業・建設業からサービス業(+471万人)への転換。失業率は減ったが、所得は減少。サービス産業の高度化が必要だ。リーディングヒッターは「観光」。ハイエンド・リピーターを引きつける統合型リゾート(IR)が必要。サービス産業を支える高度人材の育成。ハイエンド観光人材。サービス産業人材。

(数字の裏付けのある話。オランダ論一本で100冊以上の書物。学生のメモの習慣。、、、)

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名言の暦 7月4日

命日

  • ジェファーソン1826:たった一人の勇気を持った者が時代をつくっていく。
  • マリー・キュリー1934:私を取り巻くものの中に活気あふれるものがあるとすれば、それは永遠に不滅な冒険精神です

生誕

  • 滝沢馬琴1767:物はとかく時節をまたねば、願ふことも成就せず、短慮は功をなさず。
  • 中谷宇吉郎1900:一見迂遠な様に見えても、実際は案外早道であるというのが、本当の基礎研究であります。
  • 佐藤忠良1912:段取り半分。