アラハンという長寿ーダミ声の僧の読経や夏終わる


91才で亡くなった義母の通夜に参列。

米寿を越え、卒寿を越えて、90代に入っている長寿者を、「アラハン」と呼ぶのだそうだ。
義母も、アラハンであった。

近年、30才前後の人をアラサー、40前後の人をアラフォー、そして60才前後をアラカンと呼ぶようになった。
100を英語でハンドレッドということから、90代から100才を超えた長寿者を、そのように呼ぶということらしい。

百寿(ももじゅ)。100歳王。紀寿。上寿。センチュリアン。
100才の大台を超えた人を祝う言葉には、いろいろの呼び名がある。

1963年にはわずか153人だった100才を超えた日本人。
1990年には3290人、1998年には10158人と1万人を超える。2003年に20561人と2万人をこえる。2012年には51376人と5万人台に突入。
2013年には54397人となった。

この動きは加速していて、2050年には68万人に達するという予測である。
この中の多くは団塊世代だろう。

現役で活躍するアラハンをあげてみる。

  • 外山滋比古91才:エッセイスト。日記に疑問。予定が大事。ゆっくりゆっくり。
  • 野見山暁治94才:洋画家。過去を振り返ることはない。
  • 金子兜太95才:俳人。酒止めようかどの本能と遊ぼうか。安倍せいじを許さない。百五才を目指す。
  • 近藤富枝93才:作家。老は労なり。トランプの一人遊び。夏は信州暮らし。
  • 藤城清治91才:影絵作家。次のの世代に希望や勇気を感じてもらう作品。
  • 相沢英之96才:弁護士。宇佐生れ。妻は司葉子。次の東京オリンピックも見たい。
  • 岸富美子95才:映画編集者。70を過ぎてから20年かけて手記を完成。
  • 笹本恒子101才:フォトジャーナリストの現役。

(参考:「東京人」10月号)

今日の一句
表札は 最盛期のまま 菊香る
ダミ声の 僧の読経や 夏終わる



名言の暦9月14日

命日

  • ダンテ1321:なんじの道を進め、そして人々を語るにまかせよ。

生誕