本日は「ベルリンの壁」が崩壊した日(1989年)

1989年[平成元年)の今日は、ベルリンの壁が崩壊した日。

28年前の1961年8月13日に建設が始まって28年後の本日の東ドイツ共産党の声明が発端となって、翌日に壁が破壊された。

このベルリンの壁は、1972年の夏に訪れたことがある。大学4年生だった私は1か月のヨーロッパ旅行中に東ベルリンまで足を延ばした。
この壁を越えて東側に入るのは無理だと聞いていたが、友人と現地に着くと思いがけず壁の地下をくぐることが許された。
いまだ、第二次世界大戦の傷であるビルの残骸などが目についた。二人の少年と仲良くなったが、兄の方は私たちをやや警戒気味だった。

また、ベルリンの壁崩壊の翌年の1990年8月に始まった湾岸戦争(対イラク)の数日前に、当時JALの広報課長だった私は、ベルリン線開設準備のために、ロンドンに到着したが、その直後に上司からの帰国命令があり、ベルリンには行けなかった。

このベルリンの壁崩壊事件は11月6日の「旅行許可に関する出国規制緩和」が発端だった。その後、8日には政治の民主化、集会・結社の自由、市場原理の導入などの改革をクレンツ書記長が表明した。旅行許可にはいくつもの留保条件がついていたのだが、社会主義統一党のスポークスマンには十分な情報が渡されていなかった。閣議決定がないまま、「直ちに、遅滞なく」と記者に答える。この発表を受けて市民が壁に殺到し、まだ命令を受けていなかった国境警備隊ともみ合う。群衆の圧力に押されて、警備隊のトップはゲートを開けた。半信半疑の西ベルリンの市民たちと東の市民が抱き合って喜んだ。
そして翌日にはベリリンの壁が撤去される。

情報が伝わることによって、予想もしないことが起きる。そして時代の流れが一気に変わるという事件だった。
その年6月には中国の天安門事件が起こっていた。
こういった経緯はよく知らなかった。結果のみしか知らなかったが、時間を置いて長いスコープで眺めてみて、この歴史的事件の様子がわかる。

その後、東ドイツはモロドウ新首相、西ドイツはコール首相、この二人が主役となって東西ドイツが統一されていく。
現在のドイツは、戦後の軌跡の復興を遂げ、1989年以降は東ドイツの悪化した経済と財政の膨大な負担を乗り越え、そしてEU統合を推進し、自制心を携えながら大ヨーロッパの中心となっている。ドイツの戦後の歩みは素晴らしい。

自宅の近くの散歩コース「せせらぎ通り」の美しい秋の景色。

ビジネスマン時代の友人たちと千葉でゴルフ。環、浅山、松本の各氏。
川崎から海ほたるを経由して東京湾横断道路で木更津へはほんの20分ほどで着いた。
神奈川県と千葉県の大交流が始まっている。
圏央道もそうだが、道路というネットワークは人流と物流を活性化させる。

天気予報では、雨と強風ということだったが、強行。
結果的には、雨もなく、暖かく、風も気にならなかった。
相変わらず、私の晴れ男は続いている。
そして、相かわらずスコアは低空飛行だが、リフレッシュできた。
帰りは海ほたるで反省会。友人たちの近況を聞く。

「名言の暦」11月9日。
命日

  • 青木昆陽1769:金銀、平日は至宝なれども、饑寒(きかん)(飢饉や酷寒)の用をなさざれば、金銀を集むるは何の為にや。
  • 斉藤秀三郎1929:天国の言語は英語だよ。
  • 浅野総一郎1930:商売人はとくに約束を厳守することが必要である。時間を偽ったり、約束を破るような人はすぐ信用を失ってしまうのである。
  • チェンバレン1940:戦争が始まったら、勝者も敗者も一様に、人間の悲惨と辛苦の、身の毛もよだつ収穫の落ち穂を拾うことになるのだ。
  • ド・ゴール1970:
    • 偉人は偉人たらんと決意する意志力により偉人となる。
    • 状況は決して悪くない。腕まくりして頑張ればもっと良くなる。
    • 物事を考える人は大勢いるが、行動を起こすのはたった一人だ。
    • 危機を目の前にすると、気骨ある人は自分を拠点に戦う。彼は作戦命令を自分で発し、自ら指揮をとる
  • 国吉信義1972:
  • 茅誠司1988:小さな親切を勇気をもってやってほしい。

生誕

  • 大槻玄沢1757:およそ、事業は、みだりに興すことあるべからず。思いさだめて興すことあらば、遂げずばやまじ、の精神なかるべからず。
  • 近藤勇1834:生きようという念が一分でもあっては、どうにもなりませんな。不思議なもので、死ぬ気になると、周りの景色、つまり敵の群れのことですが、その虚が見えてきます。その虚へ突っ込むのです。なんのかんの言っても、その一言ですな。
  • 黒田清隆1840:大隈どん、貴君の片足を失ったのは、私の片足を失ったより残念じゃ
  • 野口英世1876
    • 人は四十になるまでに土台をつくらねばならぬ。
    • 「己持」「至誠」「養神」「動不」「目的・正直・忍耐」
    • 忍耐・正直は最良の策である。忍耐は苦しいが、その実は甘い。