日本未来学会で発表--日本人の「交流」の歴史

日本科学未来館で開催された「日本未来学会」に出席。
内容のある、示唆に富む、素晴らしい学会だった。

セッション1:進化した機械と人間は「共生」できるか。

  • 松尾豊(東大准教授)「人工知能の未来---ディープラーニングの先にあるもの」
    • ディープラーニング+強化学習。画像認識技術で状況認識ができるようになり最近人間を超えた。記憶・運動・言語、その先にひろがる凄い世界。
  • 小林雅一(KDDO総研)「AIの衝撃 人口知能の現状と課題」
  • 指定討論者:浦野幸、中島新、澤田美奈子

セッション2:センテナリアン(100歳人)の時代。

  • 長谷川敏彦(未来医療研究機構代表理事)「人類最先端社会 人口遷移から人類の生存転換の未来を見る」
    • 現在65歳の14−20%は100歳を越える。男は10%近く。女性の半数は90歳以上。難聴と介護。ガイリバー。幸若舞。介護の3年の差が男女の寿命の差。高齢化は女性の問題。
  • 鎌田東二(京大教授)「生死のエッジをどう捉えるか--「翁童論からの提言」
    • スパイラル史観。現代大中世論。
  • 指定討論者:古田隆彦、堀池喜一郎。
    • 古田先生「人口波動。6つの時期。次の波は2070−80年、人口上昇、エネルギー革命。今はポストモダンではなくラストモダン。寿命はもう延びない。ポランニー。下降期はコンデンシング社会。近代の総仕上げ。生涯生存力=体力X寿命。死生観も変化。人生90年時代、自立。

セッション3:新グローバル時代における「日本」と「日本人」

  • 久恒啓一(多摩大副学長)「日本人の「交流」の歴史--過去、現在、そして未来」
  • 大屋雄裕慶応義塾大教授)「国民と市民のあいだ:グローバル化と社会的意思決定」
    • 自然増で毎年0.5兆円増。グローバル市民と在住外国人(こっちが問題)。
  • 指定討論者:楊か、原英史、橘川幸夫
    • 原「日本好き外国人の雇用問題。アニメ、和食、デザイン、ファッション、、。」
    • 橘川「途上国に学校。運動会の輸出。リーフラス。教育力が日本の力。ソーシャルオリンピック。」
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私の発表は30分。
テーマ:日本人の「交流」の歴史--過去、現在、そして未来。

  • 人類は移動によって進化し、交流によって進歩。
  • 以下、資料:「文明の生誕史観」「受容と自立のサイクル」「戦争という交流」「拡大大和民族」「グローバル時代」「アジアユーラシアダイナミズム」「2015年の日本」「重層的共同体構想」「東北アジア国連合」「東北アジア共同体」「沖縄を読む」、、。
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日本未来学会の公文俊平会長。隣は仕掛け人の橘川さん。
公文先生の挨拶「80歳。今回の学会が一番よかった。この1−2年でとんでもない技術が誕生。人工血液、個人発電、土地要らずの農業、工場漁業、、、。」

名刺交換。
熊野英介(信頼資本財団理事長)。古田隆彦(現代社会研究所長)。長谷川敏彦(未来医療研究機構)。林光(ナレッジ・ファクトリー)。大屋雄裕慶応義塾大教授)。植田昌文(NPO法人市民科学研究室)。

一般社団法人・外国人雇用協議会(2015年12月設立予定)へのお誘い。

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出席していた友人からのメール。
「沖縄問題は複雑で、独立論は衝撃的でしたね。(聴講の皆様も驚いたのではないでしょうか?)図解で日本の歴史と近代、そして現代を俯瞰しておられ、大変勉強になりました。日本の立ち位置は六か国を抜きには、語れませんね。安倍総理に聞いてほしいと思いました。」

「名言の暦」11月22日
命日

生誕

  • ド・ゴール1890:
  • ビリー・ジーン・キング1943:偉大な選手になるかどうかは、努力と生活を律する意志の強さにかかっている。