山極寿一「京大式 おもろい勉強法」(朝日新書)を読了。
- 作者: 山極寿一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2015/11/13
- メディア: 新書
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著者は2014年10月から京大の総長に就任した霊長類学・人類学者。
入学式での挨拶が素晴らしいと話題になった。
また学長権限の強化が文部科学省の意向だが、この人は大きな権限で統治するのではなく、「調整型」であるべきだと真っ向から反対する。大学は大きなジャングル、研究者はそこで暮らす猛獣であり、自分の今までのフィールドであったアフリカから京大に変えて、今までと同じスタイルでやっていこうとしている。
著者の今までの「職」はすべて提案を受ける形で就いたものであり、フラフラと誘いに乗ってきたという。
ダークホースであった彼に、「大学の自治と学問の自由」を守ろうとする人たちが変革を期待して票を入れて、総長に選んだのだ。
京都のサロン文化のポイントは「対話」であり、この方式が世界で求められる大きな流れになる。
京大がどのように変化し、大学業界の中で光彩を放つのか注視していきたい。
以下、フィールドワーカーの著者の発した気になったキーワード。
「おもろいことをやりましょう!」「子棄て主義」「現場が学校」「味方をつくると敵ができる」「地元語は魔法の杖」「井戸端会議」「食事は柔らかいコミュニケーション」、、、。
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「名言の暦」11月28日
命日
- 松尾芭蕉1694:春に百花あり秋に月あり、夏に涼風あり冬に雪あり。すなわちこれ人間の好時節。
- 白洲次郎1985
- 人間は地位が上がれば上がるほど、役得を捨て役損を考えろ。
- プリンシプルを持って生きていれば、迷うことは無い。プリンシプルに沿って突き進んでいけばいいからだ。そこには後悔もないだろう。
生誕