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「久恒啓一の名言との対話」第8回「イチロー」

T-Studioインターネット放送局「久恒啓一の名言との対話」

第8回「イチロー」をリリース。


久恒啓一の名言との対話第8回

 

 

「名言との対話」10月18日。オルティガ・イ・ガセット。

「選ばれたる人とは、自らに多くを求める人であり、凡俗なる人とは、自らに何も求めず、自分の現在に満足し、自分に何の不満ももっていない人である。高貴さは、自らに課す要求と義務の多寡にによって計られるものであり、権利によって計られるものではない。まさに貴族には責任がある(Nobless oblige)。貴族とは、常に自己を超克し、おのれの義務とおのれに対する要求として強く自覚しているものに向かって、既成の自己を超えていく態度を持っている勇敢な生の同義語である。」

 

1883年5月9日--1955年10月18日。スペイン哲学者。主著に『ドン・キホーテをめぐる思索 (Meditaciones del Quijote)』(1914年)、『大衆の反逆』 (La rebelión de las masas)(1929年)などがある。

 

「自らに多くを求め、進んで困難と義務を負わんとする人々であり、第二は、自分に対してなんらの特別な要求をもたない人々、生きるということが自分の既存の姿の瞬間的連続以外の何ものでもなく、したがって自己完成への努力をしない人々、つまり風のままに漂う浮標のような人々である」「大衆人とは、生の計画をもたない(その日暮しの)人間であり、波のまにまに漂う人間である。したがって、彼の可能性と彼の権力がいかに巨大であっても、何も建設することはできないのである。」

 

「選ばれた人間、つまり優れた人間は、自分を超え、自分に優った一つの規範に注目し、自ら進んでそれに奉仕するという、やむにやまれぬ必然性を内にもっているのである。」

 

オルテガ・イ・ガセット(『大衆の反逆』ちくま学芸文庫)という名著は、現代を考える上で洞察に満ちている。ここでいう貴族とは、選ばれた者としての責任と義務を強く意識した人であり、高貴なる人を意味している。勤勉と怠惰、革新と堕落、賢者と愚者、、。貴族と大衆、自分はどちらになるのか。