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渡部恒夫「米国大統領選挙と新政権の展望」

リレー講座:講師は笹川平和財団の渡部恒夫先生。「米国大統領選挙と新政権の展望」。

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「2016年大統領選の特徴」「大統領選挙の展開」「大統領選挙の政策軸」「トランプ候補の勝因と今後の政策の方向性」、そして最後は「トランプ新政権への人事」という構成。以下、人事関係の予想のみ。

  • 共和党上下院議会との協調、共和党の専門家をどの程度起用するかがカギ。政権の中心にはならないが、4000人の幹部は支持グループだけではまかなえない。共和党議下院影響力も一定程度ある。
  • 政権移行チーム:ペンス時期副大統領。クシュナー。バノン。プリーパス。
  • 大統領補佐官:バノン、クシュナーが有力。
  • 外交・国防:フリン元国防情報局長官がアドバイザー(来日)、国家安全保障担当補佐官。国防長官はジェフセションズ上院議員。ダンカンハンター。スティーブンハドレー。
  • 国務長官:ギングリッチ元下院議長。ボルトン国連大使。コーカー上院外交委員長。
  • 司法長官:クリスティ州知事ジュリアーニニューヨーク市長(国土安全保障省長官も)。教育省長官:ベン・カーソン元共和党大統領候補。内務長官:フォレスト・ルーカス(石油関連会社経営者)。財務長官:ムナチン(トランプ選対財務責任者)、アイカーンヘッジファンド投資家)。------------

23日の東京新聞。トランプ次期大統領の「100日行動計画」(含むビデオメッセージ)が載っている。

 

就任初日に実行(米国労働者の保護・汚職と特別な利害関係を一掃)・安全と法の支配の回復)

  • NAFTAの再交渉、離脱
  • TPPからの離脱を発表
  • 中国を為替操作国に指定
  • シェールガス、原油、天然ガス、精炭などのエネルギーの生産規制解除
  • エネルギーインフラ計画を再開
  • 国連の気候変動対策への資金拠出を止め、国内の水道・環境施設整備財源に
  • 下院議員に任期制限を設ける憲法修正案
  • 連邦職員の新規雇用の凍結
  • 新規制1つ設けるごとに2つの規制を廃止
  • 政府・議会職員の退職後5年間のロビー活動禁止
  • 政府職員による外国政府のためのロビー活動を生涯禁止
  • 外国ロビイストによる米国選挙のための資金調達を禁止
  • オバマ大統領の大統領令のうち憲法違反のものをすべて廃止
  • 最高裁判事を選ぶ手続きを開始
  • 「移民の聖域」となっている自治体への連邦政府補助金を廃止
  • 罪を犯した200万人以上の不法移民を追放。受け入れない国へのビザ発給停止
  • テロの恐れのある地域からの移民受け入れを禁止

就任100日以内に実行(法制化措置)

  • 年4%成長へ:法人税15%(35%から)。子どもが二人いる中間層に35%減税。
  • 10年で1兆ドルのインフラ投資を促進
  • オバマケアを廃止
  • 子育て支援と高齢者介護支援
  • メキシコ政府の負担で国境に壁を建設
  • 地方警察官の訓練予算を拡大
  • サイバー攻撃からインフラを守る計画を策定
  • ワシントンにおける特定利益団体による汚職の一掃

以上が、どのように具体化されていくのかを見守りたい。

 

夕刻、日本地域社会研究所を池渕さんと訪問し落合社長に紹介。

  • 「名言との対話」「記念館の旅」「万葉集の庶民の歌」「実学のススメ」、、。
  • 今後のプロジェクトの進め方

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「名言との対話」11月24日。西園寺公望

「旦那寺食わしておいてさてと言い」

西園寺公望(さいおんじきんもち)。1849年~1940年(嘉永2年~昭和15年)内閣総理大臣(第12・14代)、政治家、公卿。京都生まれ。清華家の一つ徳大寺家の次男として誕生。戊辰戦争に参加。明治4年、フランス留学。滞仏10年ののち帰国し明治法律学校を設立。東洋自由新聞を創刊。オーストリア、ドイツ、ベルギー各国の駐在公使などをつとめる。帰国後、賞勲局総裁、枢密顧問官など経て、文相、外相を歴任。明治33年、枢密院議長。明治36年、立憲政友会総裁。明治39年首相となり、以後、桂太郎と交互に首相をつとめた。大正8年、パリ講和会議の全権委員。大正9年、公爵。最後の元老として大正末期から昭和初期にかけて、後継首相推薦の任にあたった。享年92歳。

「最後の元老」と言われた実力者。二・二六事件を経て次第に政治上の権力を失っていく。それでも最後まで軍部の圧力に屈しず、日本を導いていこうとした。しかし、その努力は報われず日本は日独伊三国軍事同盟を締結して戦争に向かう。

公望は5つか6つの頃から酒をちびりちびりと飲む子どもだった。後年、洋服を着て参内したのも、公卿で断髪したのも公望が最初だった。進歩的思想の持ち主だった。

常に「名門だから」と言われる悲哀があり、実力をもって天下に立ちたいと、自由思想にあこがれていた。すべての官位を辞し、名も望一郎と平民的な名前に変えることもしている。

「いろいろやってみたが、結局、人民の程度以上にはならなかった」。92歳という高齢まで日本の近代化に努力した西園寺公望が、戦争に向かう道を防ぎきれなかったことを嘆いた言葉である。政党が育たなかったという嘆きだ。

公債を募集しすることになったとき、実業家たちを総理官邸に招き宴会を開いた。最初の挨拶は「旦那寺食わしておいてさてと言い」から始めて感心させた。こういうユーモアは威力がある。

 

「副学長日誌・志塾の風161124」

大雪で交通機関が乱れている。

  • 事務局との定例会議:宮地局長、川手課長、水嶋課長。
  • リレー講座:渡部恒夫「米国大統領選挙と新政権の展望」。