要点をつかむ能力

「名言との対話」2月4日。秋山真之

  • 人間の頭に上下などない。要点をつかむという能力と、不要不急のものは切り捨てるという大胆さだけが問題だ。
    • 秋山真之日露戦争日本海海戦バルチック艦隊を破った天才参謀で、私のビジネスマン時代のモデルでもあった。2月4日は秋山真之の没した日。
    • ビジネスマン時代には司令官型よりも参謀型を目指していた私は、日本海海戦の作戦参謀・秋山真之をモデルに仕事に励んでいた。客室本部という大きな部隊の参謀時代は、常に自分の組織を海軍に見立てて、秋山の作戦立案や海軍の人事制度などを研究したものだ。
    • 秋山は「一日怠ければ日本が一日遅れる」と言った。こういう心情は明治の志のある青年たちに共通のものであった。学問、医学、音楽、写真、文学、、などあらゆる分野でそうであった。
    • 秋山真之は松山出身で、正岡子規とは幼馴染みであった。最終的に進むべき道は異なったが、どちらも時代の落とし子だったのだ。
    • 大事なのは、末ではなく、本である。枝葉末節の細かな点の確認より、要点、本質をつかむことが、課題解決へ向けての真っ直ぐな道だ。その道を歩むためには余計なことには心を煩わせないようにしたい。日本を救った秋山のこの言葉には深く納得する。