福島英「人に好かれて、きちんと伝わる声になる本」(中経出版)を読了。
- 作者: 福島英
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2010/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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1日10分のトレ−ニング。般若心経は呼吸、発声、発音の練習に有効だそうだ。
確かにお坊さんの声はいいが、自然とトレーニングになっているのだろう。
付いているCDで練習をするか。
原稿書き。
- 執筆中の本の原稿を書く。
- 今後に向けて原稿資料の整理。
- 新企画を考える材料をピックアップ。
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「名言との対話」3月6日。菊池寛。
- 「私は頼まれて物を言ふことに飽いた」
- 遺書「私はさせる才分無くして文名を成し、一生を大過なく暮らしました。多幸だったと思います」
- 芥川「菊池と一っしょにいると何時も兄貴と一しょにいるような心持がする」。芥川龍之介の河童忌に詠んだ俳句が目についた。 河童忌や 集まる人も やや老いぬ。その菊池寛が亡くなったのは3月6日。
- 高松の記念館には芥川賞と直木賞の全受賞者の名前と写真が並んでいた。日本の文学界の巨匠だらけで実に壮観だ。この賞が与えてた影響力を改めて感じてしまった。
- 菊池寛賞は、日本文化の向上に貢献した人・団体に与えられる賞で、宮崎駿、イチロー、曽野綾子、桂三枝、新藤兼人、高野悦子、安藤忠雄、いわさきちひろ、近藤誠などの名前がみえる。
- 「日本精神というのは外来のあらゆる文化の思想を包容して、しかも本来の真面目を失わないところに存する。」「日常生活が小説を書くための修業なのだ。」
- 井上ひさしは「菊池寛という人はどうやら、生活の場ではグータラでものぐさ、勉強や仕事になると別人のごとく勤勉というタイプだった」と喝破している。
- 文芸春秋創刊の辞では「私は頼まれて物を言ふことに飽いた。自分で考えていることを、読者や編集者に気兼ねなしに、自由な心持で言って見たい。」そして、「文芸春秋は、左傾でも右傾でもない、もっと自由な知識階級的な立場でいつまでもつづけて行くつもりである」とも述べている。文春はその遺志を長く守っている。
- 出版には、書き手と読者とをつなぐ編集者という職が存在している。誰の役割が面白いかと考えると、特に雑誌の場合は、執筆者よりも編集者の方が断然面白い。私にも経験があるが、一つの新しい世界を創造する愉しみである。長く続いている文芸春秋社と。才能を発掘する芥川賞、直木賞ををつくった菊池寛の功績は偉大である。