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オーディブルの「聴読」、いつの間にか100冊を超えてきた

アマゾンが始めたオーディブル(月1500円で聴き放題)のマイデータによると、4月以来現在まで117本を耳で聴いていることになった。本をスマートフォンで自由に聴くアマゾンのオーディオブック聴き放題サービスだ。

この実績は驚きだ。通勤途上、移動中、散歩中、など折に触れて聴いているが、100冊を超えてきた。こういうことは紙の本ではできない。著者が語る講演などは実に愉しい。
「耳で聴く」という読書の可能性は高い。

「名言との対話」7月12日。鈴木大拙

  • 「成長はまたつねに苦痛をともなう」
    • 鈴木大拙(1870−1966年)は禅の研究を通して東洋の思想を世界に伝えた人物である。存命中の1960年発行の「ライフ」で「世界に現存する最高の哲学者は誰か」という世論調査で圧倒的多数で鈴木大拙が選ばれている。7月12日逝去。
    • 大拙の最終学歴は「中卒」である。在籍した第四高等学校、東京専門学校、帝国大学文科大学は、いずれも中退しているからだ。四高時代には、西田幾多郎(哲学者)、山本良吉(武蔵高校の創設校長)、藤岡作太郎(国文学者)と巡り合っている。また、大拙は安宅産業を起こした安宅弥吉が献身的な支援を惜しまなかったこともあり、紆余曲折を経て世界的人物になった。
    • 後に石川県専門学校(のちの四高)時代の数学教師であった師の北条時敬(ときゆき)は、欧州滞在中の大拙と会う。北条は「実に堅忍勉学、身を立てたる人物なり」といい、「同氏は学生時代には優秀人物に非ザリシニ」と書いている。大拙は年齢を重ねるごとに大きくなっていった遅咲きの人であった。
    • 「外は広く、内は深い」
    • 「アーチスト・オブ・ライフ」。生きるということの芸術家という意味だ。芸術家は表現をするための道具が必要だが、誰もが持っている肉体を粗材とし、道具とし、生活の中に表現することは誰でもできる。それが人生の芸術家であり、自らの日常生活を芸術品に仕上げていくのが理想である。
    • 苦痛とは天の意志である。苦しめば苦しむほど人格は深くなり、その深まりとともにより深く人生の秘密を読み取るようになる。苦しみと悲しみが深くなければ真実の人生を味わうことはできない。苦痛とは成長のことである。