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「私の問題解決人生」「経営情報学部説明」「10周年シンポ」

多摩キャンパス、湘南キャンパス。

「名言との対話」9月29日。遠藤周作

  • 「私は地方の町に行くと、必ずその町の役場に山城の跡はありませんかと問い合わせることにしている。その山城をめぐる攻防や、そこに拠った一族の歴史をあとで調べることにしている。その結果、それらの場所が私だけの名所旧跡になる」
    • 中国・大連で生まれ、灘中学、10歳で洗礼を受けキリスト教徒になる。18歳上智大学予科入学、20歳慶應義塾予科入学、フランス文学科、25歳フランス留学、30歳帰国。32歳「白い人」で芥川賞安岡章太郎吉行淳之介、広野潤三らと第三の新人と言われる)、36歳最初のユーモア小説「おバカさん」、43歳「沈黙」でセンセーションを起し谷崎潤一郎賞、50歳「ぐーたら」シリーズがベストセラーになり孤狸庵ブーム、52歳「遠藤周作全集」、56歳「キリスト  」で読売文学賞、62歳日本ペンクラブ会長、70歳遠藤文学の集大成といわれる「深い河」で毎日芸術賞、72歳文化勲章、、、。
    • 遠藤周作という作家は2つの顔を持っている。「沈黙」に象徴される信仰を巡る深刻な悩みを描く小説を書き続ける作家という顔と、グータラで愉快なエピソードで笑わせる「孤狸庵山人」というキャラクターである。「遠藤周作をもし人生に好奇心を抱く男の名とすれば、孤狸庵はさしずめ生活に好奇心をもつ男の名であり、この二つの名が矛盾せずに私の顔にペタリとはりつけられている」と「よく学び、よく遊び」という本でその秘密を語っていた。人生にかかわる部分と生活にかかわる部分を分けて書いていたのだった。
    • 「今ふりかえってみると、まずしいながら私だけの作風をやっとつかむことができたのは50歳になってからである」「私の人生のすべてのことは、そう、「ひとつだって無駄なものはな かったと今になって思うことがある」「プロの一生とは不断の勉強の連続だ。、、夜の夢の中でもそれを考えていることさえある。プロとはそういうものだ。」「年をとっても、第一線から退いても、若い者たちが次々とやってくるようになるためには、仕事関係だけでなく、人間関係でたくさんの若い友人を持っていなければならない。」
    • 自分だけの名所旧跡を持っていることが、遠藤周作の創作の秘密だった。人と同じものを見、人と同じ生活をしていては、人と同じになってしまう。自分だけの泉を持つことが個性を持つことにつながる。