ウオーキングと聴読を開始-浅田次郎と藤沢周平

今日のオーディオブック(febe)

通勤の往路と復路のウオーキングで聴読。往路で浅田、復路で藤沢。

  • 浅田次郎「中国近代史を読む」(講演)。浅田次郎は勉強は好きではなかったが、中国の歴史には子供の頃から興味があった。後年、小説家になろうとした時、中国を題材とした。専門の大小説家もいて、自分が割り込める時代を探ると近代史が残っていた。今も清朝末期からの近代史を書き続けている。西太后なども悪人と描かれているのが常識だが、末期を50年にもわたって持ちこたえるのは並大抵の力ではないと考えて新たな像を描いていく。
  • 藤沢周平小川の辺」。剣の達人である若き海坂藩士・戌井朔之助は、藩命により藩政を批判し脱藩した佐久間森衛を討つべく彼の元に向かっていた。しかし佐久間の妻は朔之助の実妹・田鶴である。場合によっては妹も斬らねばならないという朔之助は葛藤を続ける。佐久間を討ち果たしたが、恐れていたように妹から切りつけられる。2011年に映画として公開されたように、哀しいが美しい物語である。
  • 帰宅後は、スターレックを2本観る。

 

「名言との対話」1月6日。シュリーマン

「目的の大きさに比例して努力・精進しなければならないのは、人生の鉄則だ。」

シュリーマンドイツ語: Johann Ludwig Heinrich Julius Schliemann, 1822年1月6日 - 1890年12月26日)は、ドイツ考古学者、実業家。幼少期に聞かされたギリシア神話に登場する伝説の都市トロイアが実在すると考え、実際にそれを発掘によって実在していたものと証明した。

シュリーマンは、人生の前半を志の実現のための手段として金を稼ぎ、それがなるときっぱりと実業を清算し、49歳からの人生の後半をトロヤの発掘にかけていく。たった一人の少年が抱いた志が生涯をかけて形になっていき、歴史を塗り替える。奇跡の人である。

シュリーマンは12歳から68歳で没するまで、50年以上に亘って日記をつけ、ノートを残している。「私はつねに5時に起床し、5時半に朝食、6時に仕事をはじめて、10時まで休まず」「私の習慣としてつねに早朝3時45分に起床し、、、次に水浴した」「床に入る前に日記をつける」

幼少期の志を持ち続け、そのための準備として苦心惨憺しながら資金を蓄える。50歳を前にして事業をすべて精算し、志の実現のために立ち上がる。そして伝説を実在の物語として証拠立てる遺跡を発掘することに成功する。小さな志ではなく大いなる志を身に宿したシュリーマンは、50年以上にわたる日記の習慣に代表されるようい大なる努力と精進の人であった。小さな志の人は小さな努力、大きな志の人は大きな精進を。冒頭の言葉によって後世の私たちは頭をガツンとなぐられる。

 

「副学長日誌・志塾の風170106」

  • 授業「立志論」の14回目。年末年の過ごし方をアンケートでもらう。来年は正月休みの計画と実績というように年末最後の授業と、年始最初の授業でアンケートを二度とろう。
  • ラウンジにて

   樋口先生:最終講義の件。20日午後。

   良峯先生:樋口・久恒の幼なじみの件が話題に。

   趙先生:人生談義

   川手課長:稟議書