綱とるや 春を迎えむ 稀の里

自宅で執筆の日。

  • 書いている本の最終段階。1冊は念校段階、1冊は最終原稿の追加作業。
  • 綱とるや 春を迎えむ 稀の里(稀勢の里横綱昇進を祝って一句)
  • 例によって夜はDVDで「スタートレック」。マネジメントの教科書。ピカード艦長はモデル。

「名言との対話」1月23日。スタンダール「愛情には一つの法則しかない。それは愛する人を幸福にすることだ。」

スタンダール(Stendhal、1783年1月23日 - 1842年3月23日)は、グルノーブル出身のフランス小説家

パリに着いたとき「女の誘惑者になろう」という計画を持っており、女遊びと観劇にうつつを抜かしたスタンダールには、恋愛に関する語録は多い。

一方で、ナポレオン指揮下の軍隊、イタリアの地方の領事などもいくつか経験していることもあり、「天才の特徴は、凡人がひいたレールに自分の思想をのせないことだ。」「最も賢明なことは、自分を己れの打ち明け相手にすることである。」「イタリア人の勇気は怒りの発作であり、ドイツ人の勇気は一瞬の陶酔であり、スペイン人の勇気は自尊心の現れである。」などの言葉も残している。

スタンダール1822年、39歳の時に『恋愛論』、1830年に『赤と黒』を発表している。不思議なことに現在ではバルザックと並び、近代小説の祖と称されるスタンダールだが生前は同時代人からは認められなかった。同時代の作家からは「話にならん、---門番の文章だ、等々」言われている。代表作となる「恋愛論」が出たとき、みんな我がちに嘲笑したのである。

スタンダールの鋭い観察に基づく恋愛に関する客観的な言葉には真実を感じる。しかし冒頭の言葉からは、愛情の本質がみえる。