安岡正篤「運命を開く」

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徒歩通勤途上でみかけた白鷺。

 

安岡正篤「運命を開く-人間学講話」(プレジデント社)をオーディオブックで聞き終わり、さらに読了。人間学。耳で聞き、目で読む。

 【新装版】運命を開く―人間学講話

・人間ができ、教養ができてこないと、よい挨拶よい辞令というものは出てこないものです。こういう学問が大学にあってもよいと考えます。

・説文学

・才が徳より優れている人間を小人、反対に徳が才より優れている人間を君子と言い、才徳二つとも大いに発達している者を聖人、才徳ともつまらない人間を愚人と言っております。

・「常を養う」のが尋常教育であります。即ち人格を鍛錬陶冶して、その上に知識・技術をつける。

・「道徳教育は、、、自らお手本になるということです。身を以て垂範する。」

・道徳と宗教。東洋哲学ではこれを一つにして「道」という。

・中年の危機

・百尺竿頭一歩を進む

水戸光圀大日本史」は南北朝で終了。それを受けて飯田忠彦は「大日本野史」で近代史を叙述。貧乏サラリーマンが38年の歳月をかけて独力で補った作品。( 江戸末期歴史学者勤王家周防(すおう)の人。「大日本史」を読んで感奮独力で野史二九一巻を編む。桜田門外の変取り調べを受け,憤激して自殺有栖川家に仕える。1798年生まれ。万延元年(1860)歿、62才。 )

・「重職心得箇条」(佐藤一斎

・人間は陶冶次第です。「陶」は土をねり焼いた焼き物、「治」は鉄を鍛えて鉄器をつくる金属の精錬。

・私淑する人物と、座右の愛読書。

・烈士暮年、壮心已まず

 

「副学長日誌・志塾の風170302」

  • 私費外国人留学生奨学金審査員会:宮地局長、黒瀬学生課長、寺山さん、バートル国際交流委員長、私。
  • 杉田先生
  • 酒井先生
  • 高野課長:615。
  • SGS安田学部長
  • 事務局との定例ミーティング:本日から杉田学部長(次期)も同席:済州島。SGS人事。、、、。

 「名言との対話」3月2日。渡辺晋「いいよ。好きにしなさい。ただこれだけは覚えておいてくれ。人間は金で生きているんじゃない。人間は心で生きているんだよ」

渡辺 晋(わたなべ しん、1927年3月2日 - 1987年1月31日)は、日本実業家・芸能プロモーター。ベーシスト。日本の芸能事務所の草分け的存在にあたる渡辺プロダクション(通称:ナベプロ)の創業者。

早稲田大時代にはピアノの中村八大らと「渡辺晋とシックス・ジョーズ」を結成に人気を集めた。歌手や作曲家などの収入の不安定さを解消するために、プロダクションを設立し月給制を導入した。仕事には厳格だったが、面倒見がよいことでも知られている。またテレビ案組への進出も果たし、レコード会社に握られていた原盤製作で莫大な利益を得て、ナベプロ帝国を築く。

「自社のタレントには音楽性、芸術性を高めるよりも大衆受けを高めろ」

「タレントは偶像であるべし」

「晋は新である…、新は進である…」

ホリプロジャニーズ事務所吉本興業などの台頭、伊東ゆかり、森進一、布施明など人気タレントの独立、そして運営方針違いで大里洋吉(後にアミューズを創業)らも去り、社内でも次第に孤立化していく。

冒頭の「人間は金で生きているんじゃない。人間は心で生きているんだよ」は、人気タレントが去るときの言葉である。「シャボン玉ホリデー」や「ザ・ヒットパレード」、「スーダラ節」の成功などでわかるように、先見性と大衆の心を読み取るセンスがあり一時代を画したナベプロ渡辺晋の伝説は生きている。