朝、多摩。昼、九段。夜、品川。

今日は、3つのキャンパスを駆け巡った日。

午前は多摩、午後は九段、夜は品川。 

「副学長日誌・志塾の風」170421

多摩キャンパス

  • 橘川先生:互いの近況交換
  • 授業、3回目。図解のテーマは「私はこんな人です」。実習。グループプレゼン。6人ほどの全体プレゼン。徐々に慣らしていく。連休明けから本格的に。

九段サテライト

  • 大学戦略会議:テーマは入試。量の時代から質の時代への分岐点。入学者の目標数を議論し、方向を確認。いい議論と合意ができた。
  • 大学運営会議:私からは直前の戦略会議の報告。学長「質・クオリティとは何か、志を持った入学者、具体的にイメージできるモデル。教員採用について。社会人が参画できる大学発のビジネスモデル、収入源、農業、子育て、次につなげる」

品川キャンパス

  • 滝川課長
  • 授業:今期は10人が登録。今回のテーマは「新聞の社説」を図解すること。「英国メイ首相総選挙」「衆院選区割り」「働き方改革」「アメリカの温暖化対策」「学術会議声明」「朝鮮半島有事」「シリア空爆」など。最近の話題。日経・読売・東京・朝日、北海道新聞琉球新報

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  •  文章の図解はキーワードを選び出しその関連性を自分の頭で再構築することだと学びました。文章を「整理・理解しよう」とするよりも「誰かに説明しよう」と試みる方が考えが纏まりやすいと気づきました。また社説を図解してみて事実と意見を一緒に述べている箇所が多い。そうすることで意見を普遍的な事実と思われるように意図的に表現しているのではという疑念が生まれました。様々な気づきや発見をもたらしてくれる図解の威力を今回も実感しました。
  • 1票の格差の問題についても、新聞社の問題のとらえ方によって主張する点も大きく違い、視点も違う。それを図にするとその違いがより分かりやすくなると感じました。同じ問題をそれぞれの視点でどのように考えているのかを見てみるのも面白いと思いました。
  • 皆さまからの温かいご指摘のとおり、まだまだ箇条書き思考から抜けだせない自分がいます。箇条書き、つまり理解したつもりになっている、そのことを体感させて頂きました。ただ、今回の私の拙い図解でも、皆さまと共有することで、新たな発想や視点、疑問が生まれ、自分の思考が広がるとともに深まっていくのを感じました。また、様々な個性ある図解、大変勉強になりました。有り難うございました。
  • 今夜は「社説」を図解にする練習。限られた時間でキーワードを読み拾い, 箇条書は極力控え, 図で関連づけ。特派員として皆に解説する際, 聴き手の前提とする知識量やレベルが異なるので, 一工夫要。🔹割振り記事「米のシリア空爆 単独攻撃 即断の危うさ」
  • 文章を図解する方法①文章の大切なところに線を引く②線の中の大切なキーワードを丸で囲む③丸で囲んだキーワードを図解する●図解の有効な点①論理の破綻がないか確認できる②大切なことだけが浮き上がってくる③図解することで自分の頭で考え直すので、理解ができ、自分のものにできる→疑問がわいて、質問ができるようになる④異なるテーマの図と図を合わせようとすると、そこに重なりができる。この重なりは、その人独自の発見になる!●図解を説明するときのコツ
    ①前提条件を共有すること専門家は前提条件を説明しないから話が分かりづらい●私の気づき①文章を図解しようとすると、興味がなかったことにも興味が持てました。②これまでは言葉や事柄を平坦に並べて眺めていましたが、思考が立体的になりました。③図解は思い切って捨てることがコツだと思います。④図解すると書き手の意図や触れられたくない点がうっすらと浮かんできます。そうすると、より内容に興味が湧きますし、自分自身の意見を強く意識するようになります。自分の意見との対比をするから、頭に残るのかも知れません。⑤他の人の書いた図は面白い!長い文章を読むのは苦痛ですが、図解の解説は、パズルを組み立てていくように楽しいです。⑥作るのに行き詰まった図は、思い切って捨てる
    →でも、捨てた図も無駄にならない!(無駄にしない)●今後、学びたいこと
    今回は、文章からキーワードを抜き出したので、図を組み上げるだけでしたが、様々な情報を集めて組み上げなければならないことが多いので、情報の整理でなく、創作に活用できるようになりたいです。ありがとうございました。

  • 社説を図解にするためには、何度も読み返し理解を深める必要がありました。一読するだけではいろいろな部分を落として表面的な理解に留まってしまう場合がある事に気づかされました。そして、この結論は何か?と能動的に読み込む事で、批判的な視点も生まれた事も図解の効果だと感じました。
  • ペンの色が薄くて、クラスを一時停滞させて、みんなの時間を無駄にして申し訳ございませんでした。文章の背景を紹介せずに発表し、理解しにくかったと思い反省しています。次回から注意します。また絵が上手に描けないので、理解を深めて頂くために分かりやすい記号をもっと活用するべきでだったと思います。
  • 社説を読んでみた感想です。そこに書かれている問題に詳しくない場合、文字情報だけだと問題の背景がわかり辛かったです。その主張が正しいのかを考える意味でも、社説には文字だけでなく図解も載せて欲しいと思いました。
  • 社説を図解して自分なりに理解したと思い発表しました。ところが、発表後に質問や意見を聞いてからの方がはるかに理解が深まっていることに驚きました。講義という場があり、発表を聞きあうことができる良さを感じます。余談ですが、1票の格差問題を聞いていて、夏の高校野球は問題にならないのか疑問に思いました。東京と山陰では一校の格差が相当あるような気がします。こう思うのも自分なりに考えていたということでしょうか…。

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  「名言との対話」4月21日「小さいから大を倒せる。そこに日本武道としての柔道の意義がある」

 三船 久蔵(みふね きゅうぞう、1883年明治16年)4月21日 - 1965年昭和40年)1月27日)は、日本柔道家段位講道館柔道十段、最高位。

  三船十段は159センチ、55キロの小兵であった。そのため技の工夫を行い、多くの新しい技を発明している。球車、大車、踵返し、三角固め、そして有名な空気投げ(隅落)であるスイスイと体をかわすと相手が面白いように転がるのが空気投げだ。23歳年上の「柔道の神様」嘉納治五郎の柔道理論の実践者であった。

ある記者に「嘉納先生と三船先生とでは、どちらが強いのですか?」と問われたときに、「嘉納先生は、私たちにとっては神様です。  神様と人間を比較しないでください」と答えたという。なるほど、三船は「名人」だったから人間だった。

「空想は実現のもと」
「内円の動が外円を支配する」

10人ほどの6段から8段の大柄な猛者達との「かかり勝負」という連続試合で軽々と一本を取る映像を見たことがある。白髪の70代とおぼしき老三船が黒々とした髪の相手の攻撃を柳に風と受け流す。相手の技がなかなかかからない。そして自然の流れの中で軽く一本を取っていく神業には感動する。三船は「球」を原理としていた。「引かば回れ、押さば斜めに」と説いた。

「柔よく剛を制す」という言葉もそうだが、日本柔道の本質は「小よく大を倒す」にある。技の工夫、技術の差で、大がらの体格者を凌駕する。これは縮み志向の日本のDNAでもある。