ハードな一日:学部授業「ビジネスコミュニケーション」。教育内容説明会「大学改革の多摩大モデル」。大学院授業「インサイトコミュニケーション」。

本日は、ハードな一日。午前:多摩で授業と教育内容説明会での基調講演。夜は品川の大学院で授業。帰宅は23時を過ぎた。

 

「副学長日誌・志塾の風」170609

  • 橘川先生
  • 学部授業「ビジネスコミュニケーション」9回目。本日のテーマは「図解広告」。
  • 総研にて、松本先生と橘川先生と明日の「大いなる多摩学会」の打ち合わせ
  • 事務局との定例ミーティング:杉田学部長、宮地局長。
  • 本日の教育内容説明会の打ち合わせ(第一会議室)
  • 学長:新刊を手交。いくつか確認。モンゴル、、、。
  • 高校の進路指導の先生対象の教育内容説明会。

まず、寺島学長の基調講演「日本の教育のに問われるもの」。

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 続いて私の基調講演「大学改革の『多摩大モデル』」:大学改革の多摩大モデル(開学時)。2000年代に凋落・危機が顕現。2009年の20周年から改革のステージへ、大学改革の多摩大モデル構築への3000日(再建物語)。、、、、、。新刊「偉人の命日366名言集」を配布。

終了後、私は品川の大学院へ直行。その後は、安田学部長、杉田学部長、入試説明、個別相談・懇親会と続く。

バートル先生:奥様の様子を聞く。

 

  •  大学院:本日のテーマは「修士論文の書き方--図解文章法」。

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 以下、受講生の感想から。

  • 今日のインサイトコミュニケーションの講義は、修士論文を書けるようになる講義、とのことで、この春入学し、テーマも決まっていないのですが、先輩方は「早く着手した方が良いよ」と皆さん、口をそろえておっしゃるので、楽しみにしていましたが、そもそも書くことがない人は書けない(そんなもの読ませるな)、でした!当然ですね・・・。●文章を書く前に、設計図を作れ。まずは、伝えたいことを図解して、目次を作ってしまうこと。次に、目次の各項目を文章化し、全体が出来上がったら、遂行すること。最初に、図解した目次を作っておくと、設計図がしっかりしているので、話が迷走しない。目次ごとに文章量を調節すれば、全体の文章量もバランスよく調節できる。確かに、本を書こうと思ったら、先に目次を作れ、と言います。目次を並べるだけでなく、図解することで鳥瞰図ができるので、足りない項目を見つけたり、全体のバランスを図ることが簡単になります。●文章で一番大切な言葉とは・・・。実際に、久恒先生が描いた図解をもとに文章を作ってみましたが、今いち、パッとしません。そのカギは「接続語」でした。節と節、文章と文章、段落と段落、これらの要素どうしをつなぐ接続詞は、単につなげる接続詞でなく、要素間の関係を表す関係詞、だからとても大切、という解説が大きな学びでした。私は、文章を長々と書くのが得意です。だから、読むのが大変だと言われます。これからは、項目どうしの関係を分かりやすく接続詞で表現するように気を付けます。●意外な組み合わせがワクワクするコツ。また、意外な組み合わせに人は惹かれる、という本の題名のつけ方のお話も面白く感じました。生産、というと、頭を使わず、身体を使う感じがしますが、それに「知的」を組み合わせて、「知的生産」とした。「知的生産」に「技術」という全く合わないものを掛け合わせたことで、意外性が出たわけです。人が「エッ?」と思う組み合わせは、興味がわきますし、自分でも新たな発見ができるのではとワクワクします。●評価じゃない、評判が大切。人は数値のように目に見えるものに惹かれがちですが、実際は定性情報を見なければ、本当の背景は見えてこない。評価より評判、というお話がありました。そういえば、私の会社も、以前は「お客様の声」を大切にしていましたが、最近は「顧客満足度調査」などとスコアにシフトしてきています。顧客満足度調査のスコアでは、結果の背景や真の原因が見えなくなるので、改めて、回答票の自由記入欄に注目してみようと思います。●忘れたくない言葉。東山魁夷氏「時が過ぎ去って行くのでは無く、私達が過ぎ去っていくのである」https://note.mu/hisatune/n/nf86f3faba2d7久恒先生の継続力の秘訣を知りたいです。

  • 先生がおっしゃった通りに、接続詞が重要で、文脈をはっきりします。文章を読んでいる時、図解で理解を助けます。しかし、自分が文章を書く前、よく漢字で発想を表して、図解で書くのにまだ慣れないです。このあともっと練習します。人により、幸せも違います。幸せは一体なんですかって、私もまだわからないです。なんとなく、幸せは精神的な満足感だと思います。捨てなければ、得られないと思い、経済的自由と時間的自由のバランスはどのように決めますか。自由というのは好きなことができるというより、嫌なことが拒否できる権利だと思います。年齢段により、求める自由も違います。できれば、もっと面白い人、優れた人と会って、あちこち旅行して、必ず人生を豊かにします。

    自分の修士論文を書くための図解作業については現在目次から図解を始めているところなので、これから内容について図解を進めていきたいと思います。本日の講義で考えさせられたところは「豊かさ」についてです。自由の拡大が豊かさにつながるというのは分かるのですが、個人の豊かさと家族の豊かさでは個人の豊かさが家族の中では制限されるとしても家族としての豊かさが大きければ個人としてもより大きな豊かさを感じるのではないかと思います。かみさんを失った中で感じたことですが。

  • 図解から文章という本日の作業。図解はすでにポイントが絞り込まれており、また関係性も整理されていることから、①本当に書きたいことを漏らさずに書ける、②要点がブレず一貫性を保てる、③具体例を盛り込むことで字数の調整が可能、ということを学びました。論文の構成を練るうえでは図解は本当に欠かせないことを目の当たりにしました。論文を書かなければ、という焦りはありますが、まずは自身の頭の中にある論文構成を図解するというプロジェクトをしっかり進めたいと思います。
  • 論文など、しっかりした文章を書く方法を学ぶ事ができました。特に、豊かさをテーマとした作文では、自分で豊かさを図解で定義しようと思い、トライしてみました。図解の訓練を引き続き頑張ります。
  • 本日は図解から文章を書く練習をする。豊かさについての創文は図が肚落ちしておらず,文章にできない経験をした。一方,文章読本の流れの創文の場合は,説明する文字はどんどん出てきても,自分のモノでない上滑りした文章だという感覚を味わう。図解という設計図があったほうが,文章を書きやすいと頭で理解できているものの,まだ完全に納得できていないようで,もやもやとした感覚が漂っている。講義中に何度か触れられたが,やはり自分で図解しないとつかめないのだと思う。一方,以前の講義で図解の作業をしていた時に,言葉と言葉を矢印でつないだだけでは,お互いの関係性が分かりにくい…と迷うことがあった。「図解8割,文章で10割」という言葉に,関係性を明らかにするのが接続詞なのだとこの点は納得。接続詞の使い方をもっと意識しようと思う。
  • 本日は図解から文章を書くという演習でした。書きながら考えるのではなく、書くべき事が予め整理されているので、脱線せずすらすらと書けることに驚きを感じました。重要なのは接続詞だという先生の言葉も印象的でした。物事を考えるという事は要素やその関係性を明らかにし、新たな組合せを考えるという事だとあらためて感じさせられました。

     

    「名言との対話」6月9日。滝沢馬琴「物はとかく時節をまたねば、願うことも成就せず、短慮は功をなさず」

    滝沢 馬琴(きょくてい ばきん、明和4年6月9日1767年7月4日) - 嘉永元年11月6日1848年12月1日))は、江戸時代後期の読本作者。曲亭馬琴。本名は滝沢興邦(たきざわ おきくに、旧字体: 瀧澤興邦)で、後に(とく)と改める。代表作は『椿説弓張月』『南総里見八犬伝』。

    南総里見八犬伝』は、1814年から1841年の28年間にわたって執筆され。全98巻・106冊の大著で、日本古典文学史上最長の小説である。ほとんど原稿料のみで生計を営むことのできたに日本最初の著述家である馬琴は日記を書いていた。この日記をもとにしてできた芝居「滝沢家の内乱」を下北沢の本多劇場でみた。

    馬琴は67歳の時に右目に異常が起こり、74才では左目もいよいと衰え執筆は不可能となる。この時に息子の嫁のお路は口述筆記を申し出る。しかしお路には学問がなく文字を知らない。馬琴は漢字が偏とつくりからできていることから教えながら、両者とも必死の共同作業で1月6日から8月20日までの7か月半を費やして、歴史的大著八犬伝が75歳で完結する。パンフレットにあるお路が書いた最初の文字と脱稿したときの最後の文字を比べてみると、まるで別人が書いたようだ。その落差に驚いた。

      82歳での死にあたって詠んだ辞世の歌「世の中のやくをのがれてもとのまま かへるはあめとつちの人形」

    九段の多摩大サテライトから歩いて数分のところのマンションの入り口に馬琴が硯を洗った井戸の跡が残っている。28年かけて100冊の本を上梓した私も、滝沢馬琴の生き方に共感する。馬琴は、大流行作家であると同時に日常生活の煩雑な現実に立ち向かい巧妙に問題を片づけてゆく能力があった。文学と現実の両方をこなす稀有の人であった。その馬琴は、何ごとも実らせるには短慮を戒めて時節の到来まで待つべきだという至言を述べている。この人生の達人・滝沢馬琴の処世観に同感する。