稲見昌彦『スーパーヒューマン誕生!』

稲見昌彦『スーパーヒューマン誕生!』(NHK出版新書)を読了。

「人間拡張工学」は、超人の出現を可能にする。

スーパーヒューマン誕生!  人間はSFを超える (NHK出版新書)

スーパーヒューマン(超人)とは、拡張身体から人機一体、自動化と自在化、脱身体から分身、変身、融身体・合体へと至る人間の計り知れない進化の姿を示している。、、、すべてのテクノロジーが合わさるとき。人間は道具をつくるだけではなく、自らの身体性を自らの手でつくり変えることができる存在、つまりスーパーヒューマンへと姿を変える。

「人間拡張工学」とは、機器や情報システムを用いて、人間がもともと持っている運動能力や感覚を拡張することで工学的にスーパーマンをつくりだすことである。身体の内側と外側の両方に制御可能な領域を広げていく学問である。

身体とは脳と世界をシンク(同期)するためのインターフェースである。

視覚、聴覚は再現できているが、触覚や嗅覚はまだ再現できていない。

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 下北沢で、街をを見物。

その後、三軒茶屋で橘川さんと割烹「きよみず」で懇親会。

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 「名言との対話」8月14日。藤井康男「問題を絶えず追及する人間にとって、オフ・ビジネスの時にひらめきを見出す例が多い。」

藤井 康男(ふじい やすお、1930年8月14日 - 1996年11月10日)は、日本の実業家、生化学者、文筆家。

龍角散社長の藤井康男は、軍艦のプラモデルやレコード集取、そしてビジネスや健康など多趣味で幅広い文筆家としても知られた。1974年から1996年までの22年間に60冊ほどの著書を書いている。実に幅広い分野で発言しているが、多いのは「創造」に関わるものだ。以下、そのいくつかを挙げてみる。

『「創造的遊び人間」のすすめ "遊び"で伸ばせ、男の実力!』PHP研究所 1981 のち文庫 『右脳人間学 いまビジネスマンに求められる頭の使い方』番町書房 1981 のち福武文庫 『「創造的人材」の条件』三笠書房 1982『右脳ビジネスのすすめ パワーを最大に発揮する法』PHP研究所 1982『実践右脳人間学 どうしたら右脳を鍛えられるか』番町書房 1983『多能人間のすすめ 90年代型自己実現の知恵』史輝出版 1990『「遊び心」のある人ほど「いい仕事」ができる もっと"ゆとり"が生まれてくる「生き方進化論」』大和出版 1991『できる人間はよく遊ぶ いい仕事を生み出す"ムダ"の効用』大和出版 1993。

企業が生み出す商品やサービスに、知識や技術の貢献が大きくなってくるにつれて、働く時間の長さは成果には反映しなくなっている。そのことを1980年代から語ってきた藤井康男がビジネス雑誌に書く主張を若い時代に読んでいた記憶がある。問題解決のひらめきは、仕事から離れた場面で手に入れることがよくある。それは遊びに熱中しているときや、異分野の人とつきあっているときだ。現代においてはソフトの比重が高まっている仕事とは問題を扱うことであり、その解決のヒントはオフの過ごし方にあるのだ。