「副学長日誌・志塾の風」170929
10時:授業の前に、客員の久米信行先生と情報交換。
T=Studioの「トレンドウオッチャー」を月1回やっていただくことになった。
10時40分:「立志人物伝」の2回目の授業。
人数が多い。今回は性格タイプ分析のエニアグラムを楽しんだ。次回から本格開始。
九段サテライト。
14時:大学戦略会議。テーマは「学生」。
「離学率」をキーワードに活発な議論。重要な意味を持つ会議となった。
・「数字」:同じ数字。何時の数字か。トレンド重視。学部間比較。
・「総合力」:委員会連携。教職連携。
私から、学部同窓会・大学院同窓会の合同企画の件を知らせる。この件は学長にも昨日話をし賛成してもらっている。
15時半:大学運営会議
・補正予算。大学院組織改正。人事。理事会報告。戦略会議。私立大学改革総合支援事業速報。自己点検報告書。
・学長から「人生100年時代。社会人大学院は追い風。知の再武装。AI・歴史観・宗教・NPO、、。」「ジェントロジー(老年学)」「ワクワクドキドキする観光。ペットツーリズム。IRなどで8万人の雇用。魅力あるコンテンツを。」
17時過ぎ:渡辺さんを徳岡先生に紹介。「日本文化」、、、。
18時から、渡辺さんと例の蕎麦屋で歓談。
「名言との対話」9月29日。セルバンテス「 お前が誰と一緒にいるか、いってみな。そうしたら、お前がどんな人間かいってやる」
ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ(Miguel de Cervantes Saavedra, 1547年9月29日 アルカラ・デ・エナーレス - 1616年4月23日、マドリード)は、近世スペインの作家で、『ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』(Don Quijote de la Mancha)の著者として著名。
レパントの海戦で捕虜になり5年間の虜囚生活。無敵艦隊の食料係で失敗し獄につながれる。徴税使の使途で失敗し投獄される。セルバンテスは牢獄の中で名作を構想したことをほのめかしている。何回かの牢獄における空想が構想として実を結んだのだ。58歳で不朽の名作『ドン・キホーテ』を世に送り名声を博すが、版権を安く売り渡していたため実際には生活は楽にはならなかった。
世界的に名声を得たスペイン語圏による最初の文学者であり、現代に至るまで多大な影響を与え続けている。イギリスのシェイクスピアは『ドン・キホーテ』を読んでいたと言われ、またシェークスピアと死亡した日が同じであるとされることが多いのも興味深い。
セルバンテスは失敗の連続の波乱に満ちた人生を送った。戦争と投獄と貧乏はセルバンテスの世の中と人生と人を見る目を養ったように思う。以下、本人が「ことわざとは、長い経験に基づく短い文のことである」と述べている短い文をいくつか紹介する。
「そのうちやる」という名の通りを歩いて行き、行き着くところは「なにもしない」という名札のかかった家である」
「ペンは魂の舌である」
「忘恩は慢心の落とし子である」
「おのれを知ることに全力を捧げよ。それこそが、この世でもっとも困難な課題だ」
「ひとつのドアが閉まったときには、また別のドアが開く」
「安眠は心労の最大の療法である」
「分別よりも愚行の方が、とかく仲間や追随者を呼び寄せるものだ」
「人間とは、己の行った仕事の子供である」
「真の勇気というものは、臆病と無鉄砲との中間にある」
誰と一緒にいるか。その誰かとは、親分であり、仲間であろう。優れた師を持てれば半ば成功が約束される。立派な友達を持つことで自身が磨かれ豊かな人生へつながる。師匠と友人の、広さと高さがその人の運命を決める。確かにそうだ。セルバンテスの数多い警句は人の世の芥の中から世の中の真実を見据える透徹した目を感じさせる。