『偉人の生誕366名言集』の原稿が終了。

.昨年書き残した誕生日の偉人の名言の解説18本が本日終了。『命日編』は昨年7月発刊だったが、今年は知恵がついて終了が少し早いので5月頃に発刊となるかな。

ー1月7日。森 茉莉「辛いことがあっても、明日また太陽が出ると思えば堪えられる」

ー1月22日。鳥井信一郎「生活文化産業」

ー1月28日。西堀栄三郎「石橋は叩けば渡れない」

ー2月29日。ロッシーニ「じゃあいいですよ、今晩もう一度オペラを聞いて覚えて、好きなところから書きます。それをお見せしますよ」

 ー3月1日。菊田一夫「これが一生の仕事だと思うこと。舞台こそが我が命の場であると思うこと」

ー3月11日。徳川斉昭何事にても、我より先なる者あらば、聴くことを恥じず」

ー3月12日。植村甲五郎「何事も付け焼刃ではモノにはならない」

ー3月20日。前原一誠「吾今国の為に死す、死すとも君恩に背かず。人事通塞(つうそく)あり、乾坤我が魂を弔さん」

ー 4月8日。福原有信「随所作主(随所に主となる)」

ー6月5日。富本憲吉「作品こそわが墓なり」

ー6月18日。古賀春江「空想だ、想像だといっても追想だ。だから私は自然にふれる事を第一としてそれから否それが全部だ」

ー7月3日。カフカ「ぼくは自分の弱さによって、ぼくの時代のネガティブな面をもくもくと掘り起こしてきた。現代は、ぼくに非常に近い。だから、ぼくは時代を代表する権利を持っている」

ー8月4日。シェリ「人は前を見、後ろを見、ないものに恋い焦がれる」

ー8月19日。オーヴィル・ライト「ウィルと私は夢中になれるものがあったので、朝が待ち遠しくて仕方がなかった。それが幸せというものさ」

ー10月1日。川口松太郎「このくり返しが自分の人生であり、悔いはない。悔いはむしろおびただしい作品の中にある」

ー10月11日。榎本健一喜劇を演ろうと思ってやっても、喜劇にはならないよ」

ー12月8日。嵐寛寿郎この世界には、一つきり思想あらしまへん、ウンおもろいやないか、よっしゃ、それゆこう、と」

ー12月10日。武智鉄二芸術は表現であるが、表現は制約があって初めて成り立つ。制約のないところに表現はありえない」

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さて、明日からは新しい本の準備に入る。

 

「名言との対話」2月12日。石井慎二「自然に依拠し、移り変わる四季のなかで営まれている農の世界に身を寄りそわせること、そして、そこで自らの力によって創造していく、新しい自立自尊の生き方のいっさいをさして、、田舎暮らしと呼ぶ」

石井 慎二(いしい しんじ、1941年6月22日 - 2010年2月12日)は、日本の雑誌編集者、洋泉社代表取締役社長。

九段高校で出版委員会、早稲田大学で新聞会に所属し活動する。JICCC出版局(後の宝島社)の編集者となる。1976年『別冊宝島』を創刊。1987年雑誌『田舎暮らしの本』(季刊)を創刊し、田舎暮らしブームに火をつけた。編集長時代に茨城県で有機農業による米作に取り組む。JICC出版局取締役。1998年に洋泉社社長。編著多数、著書は『素晴らしき田舎暮らし 人間回復ブック』。

編著:別冊宝島『知的トレーニングの技術・決定版』『プロレスに捧げるバラード』『F1激走読本』『徳川家康の謎』『帝都東京』『格闘技読本』『格闘技死闘読本』『黒人学入門』『ゲイの贈り物』『朝鮮・韓国を知る本』『マンガ論争!』『東京できごと史1945-1985』、、、、。

別冊宝島」は1976年から始まった。政治からサブカルチャーまで若者向けの編集で人気があった。自然科学、社会科学、語学、歴史、地理、文学、思想、宗教、社会問題、スポーツ、料理、音楽、芸能、アニメ、マンガ、風俗など、実に幅広い。時事的なテーマを深掘りするスタイルでる。

私もこのシリーズのファンであったが、特に1980年の『知的トレーニングの技術・決定版』(花太郎著・石井慎二編)はむさぼり読んだ。この年は私が「知的生産の技術」研究会に入会した年であり、大いに影響を受けた。あの本の編集者が石井慎二だったのだ。

その石井慎二の編著は多いが、著作は『すばらしき田舎暮らし--人間回復ガイドブック』(「光文社、1983年)、一冊のみだ。田舎暮らしブームに点火した本である。石井らしくきめ細かいノウハウとその思想満載の本である。

冒頭の言葉は、石井慎二が行き着いた田舎暮らしをすすめる理由である。バブルの頂点の時代その後の人々の生き方に大きな影響を与えた思想となった。