「名言との対話」3月分を書くための書籍を20冊ほど注文。

「副学長日誌・志塾の風」180215

ラウンジ

・杉田学部長:人事案件

・高野課長:情報交換

研究室

・知研の八木会長来訪。打ち合わせ。

・マグネットの岩澤さん

・「名言との対話」3月を書くための書籍を20冊ほど注文。

 

荻窪の「地研」で飲み会を兼ねたミーティング。18時から21時まで。

・『偉人の誕生日366名言集』の原稿442ページを落合社長に渡す。5月発刊か。

一般社団法人ザ・コミュニティについて。

 

 

「名言との対話」2月15日。武田豊「皆からリーダーは見つめられている」

武田 豊(たけだ ゆたか、1914年1月6日-2004年2月15日)は、日本の実業家宮城県高清水町出身。新日本製鐵新日鉄代表取締役会長、経済団体連合会経団連)副会長、日本鉄鋼連盟会長などを歴任した。

以上のようなオモテの経歴よりも、脳の研究を仕事や生活に生かすやり方の実践者や論客としてビジネス雑誌で見かけることが多かった。東大の碩学・時実利彦博士に脳について長く学んでいる。人事部長、社長などの肩書きで、前頭連合野前頭葉と創造性の関係などを解明する「大脳生理学」を土台とするこの人のエッセイは仕事をする上でヒントになった記憶がある。

大脳生理学研究者の武田は大脳のカラクリを実際の仕事に応用した。人事部長時代には課長以上2000人を越える人々の顔と名前と経歴を覚える努力をしていた。ZD運動もQC運動も大脳生理学から説明していた。「人生は一日一日が、勉強の連続だ」を信条とする武田の師匠はカラッとしたネアカな、戦後の財界のドンとなった上司の永野重雄である。若い頃「スクラップ掛りで日本一になれ!」と言われて歓迎し「なります」と答えたというエピソードもある。

小学校2年から始めた弓道では、旧制山形高校時代には全国インタカレッジの個人で全国制覇。範士十段。全日本弓道連盟会長。雑念、邪心を持たない心になることが上達の極意であり、それは前頭連合野の意志力を鍛えることが有効だという。弓矢は一期一会なのだ。日本の武道は肉体だけでなく精神の鍛錬になるのだ。

大脳生理学からみてリーダーは6つのことを身につける修練が必要だそうだ。「活力」「意志力」「責任力」「包容力」「知識力」「説得力」。戦いの時、リーダーは全員から見られている。いや、見つめられている。リーダーの弱気や逡巡や迷いは、すぐにフォロワーに伝染し、志気が衰える。武田豊のいう「皆からリーダーは見つめられている」は、そのような立場にある時には常に心したい言葉だ。