多摩大学教職員懇親会(京王プラザホテル)

新宿の京王プラザホテルで、多摩大学教職員懇親会。

経営情報学部、グローバルスタディーズ学部、大学院経営情報学研究科の教員と職員。

学長あいさつ。理事長挨拶。永年勤続表彰:30年2人。10年9人。退職者:4人(教員3人・職員1人)。新規採用者:5人(教員3人)。

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私も10年表彰。 f:id:k-hisatune:20180324073907j:image

 

 私の中締めの挨拶。

「サバイバルステージは終了」「量から質への転換の初年度」「躍進の10年、衰退の10年、再建の10年。そして飛躍の10年へ」「教育はアクティブラーニング・研究はジェロントロジーで大学ブランディング確立へ」。

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終了後は、2階の「樹林」で、杉田学部長、小林経営情報学科長、趙事業構想学科長と懇親。臨時学科連絡会(?)となった。

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15時半:大学運営会議:多摩大出版会も議題に。

 

「名言との対話(平成命日編)」3月23日。大橋鎮子「私は『暮らしの手帖』一冊全体を『戦争中の暮らしの記録』だけで作りましょう、と提案しました。臨時増刊、特別号、単行本などにするよりも、定期の『暮らしの手帖』に載せたほうが、よりたくさんの人に手に取ってもらえ、読んでもらえる。しかも、雑誌もよく売れ、営業的にプラスになると思ったからです」

大橋 鎭子(おおはし しずこ、1920年3月10日 - 2013年3月23日)は、日本の編集者エッセイスト暮しの手帖社社主・社長。雑誌『暮しの手帖』を創刊した。

日本興業銀行日本読書新聞を経て、戦後の1948年に花森安治を編集長とした『暮しの手帖』を創刊。1954年から「商品テスト」をはじめた。広告をもらわない自立した雑誌であった。この企画で工業製品の品質改善の菊きっかけとなるほど影響力があった。「婦人家庭雑誌に新しき形式を生み出した努力」について菊池寛賞を受章した。この雑誌は主婦の支持を集め100万部に迫るほど人気があった。

2016年度前期放送のNHK連続テレビ小説とと姉ちゃん』は、大橋らをモデルとして『暮しの手帖』(劇中では『あなたの暮し』)の創業の軌跡を描くフィクション作品として制作され、大橋がモデルのヒロインを高畑充希が好演したことは記憶に新しい。「とと」は父という意味で、家族を養う「ねえちゃん」という意味だ。私も毎朝、この主人公の人生ドラマを共感しながら見た。

大橋鎮子は2002年には東京都文化賞を受賞している。「暮しの手帖社を設立し、雑誌「暮しの手帖」を今日まで作り続けてきた努力」と「人々の出会いや、日々の暮しを美しい文体でつづったエッセイ「すてきなあなたに」は読者に静かな共感と深い感動を呼び起こした」がその理由である。

単行本『すてきなあなたに3』の「あとがき」には、エリザベス・サンダーズ・ホームで育ったアメリカ兵と日本人女性の間に生まれた孤児たちが養子縁組でアメリカに旅立っていくのを見送る設立者・沢田美喜が夜空に向かってハンカチを振る姿の描写が語られている。こういう心あたたまる日々の感動をエッセイで残したのだ。「三月の章」には、「雨と傘と「なくしたスカーフ」「姿勢が大切」「神戸散歩」「チョコレートの帽子」「フルーツスープ」「春のアドバオス」「ズックの靴」などのエッセイが並んでいる。

冒頭の言葉は、大橋鎮子がヒットを生む企画力と時代をつかむ営業力を兼ね備えた経営者であったことをうかがわせる。

すてきなあなたに〈3〉