酷暑の日 カルガモ親子 デビュー戦

酷暑の日 カルガモ親子 デビュー戦

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近所の公園でカルガモの親と生まれたばかりの子が5羽が岸辺にいる。親は子カルガモたちに「泳げ」と誘うが、子たちは勇気がなくて何度も躊躇している。そのうち、親カルガモは、「それなら勝手におし」という風情で池の中央に向かって泳ぎ出す。その時、間髪をいれず、子カルガモたちが一斉に泳ぎだし親の後を追う。感動的なシーンをみた。

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午前:立川のパレスホテルで、人事案件で関係者と面談。

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「名言との対話」。阿部進「子どもたちをハッとさせ、ワッと言わせ、グッとこさせる」

 阿部 進(あべ すすむ、1930年6月11日 - 2017年8月10日)は、教育評論家

神奈川県立神奈川工業高等学校横浜国立大学学芸学部特殊教員養成課程卒。 19歳、川崎市の小学校で代用教員。1961年『現代子ども気質』、1962年『現代っ子採点法』を出版し、「現代っ子」という阿倍の造語が一人歩きする。1965年退職。手塚治虫寺山修司らと現代子どもセンターを創り新教育運動を提唱。山梨県忍野村で体験教室・野生学園を主宰。1980年には児童文化の活性化を目標に劇団はかせを主宰。麻布科学実験教室を創設。評論家の道へ進み、「カバゴン」として精力的に教育活動を行った。

現代っ子」は、現代に強い子どもという意味で阿部は言ったのだが、「今風の子ども」という意味の言葉として一人歩きし、今では百科事典にも載っている。

阿部は、原っぱや駄菓子屋の機能を満載し再現した昼の「放課後子ども教室」を「楽校」と呼び、この運動を文部省の寺脇研らと推進した。「ゆとり教育」のメニューのひとつだった。今でも人気のあるTBSラジオ系の「全国こども電話相談室」では、永六輔無着成恭とともに人気回答者だった。このラジオでの阿部進の回答は記憶にある。

「世の中で一番悪いことは親より先に死んで悲しませること。まして自分から死を選ぶなどは絶対にしてはいけない」「この世界を子どもたちが住むにふさわしい場所にするために働かねば、仕事をしなければならない」。これが阿部進の子どもたちへのメッセージだ。

「子供と話すと、言葉遣いや流行など今の環境がリアルに分かり、それをヒントに次の授業に生かしていく。教育は生ものだから、立ち止まってちゃいけないんですよ」

晩年の病気療養中にも、 「週に2回のデイサービスが楽しみでね。秋をメドに自立歩行しようとリハビリ中なんです。知らない業界や人生の歩みを聞いてると、いろんな情報が得られるから面白いですよ」と飽くなき好奇心の持ち主だった。

「ハッとさせ、ワッと言わせ、グッとこさせる」。これは教育の本質をあらわす名言だ。 

カバゴンの放課後楽校―とにかく、おもしろくなくちゃァいけない

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