「千人千言」--名言との対話、本日で1011日。

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 2016年1月1日から始めた「名言との対話」が、本日で1011日となった。

2016年は命日編、2017年は誕生日編、そして2018年は平成命日編だ。平成の30年間に亡くなった同時代の人の事跡と言葉と私の感慨を記す「行」も後数ヶ月となった。松岡正剛の「千夜千冊」ではないが、私のこの修行は、「千人千言」とでも言おうか。1000人を超える人物の生涯を私なりにみたことになる。貴重な財産となりつつある。

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「名言との対話」10月8日。大沢啓二「喝!」

大沢 啓二(おおさわ けいじ、1932年3月14日 - 2010年10月7日)は、プロ野球選手外野手)・コーチ監督解説者評論家

 立教大学では後輩の長嶋茂雄らと東京六大学野球リーグ優勝を果たす。1956年に南海に入団し、好守巧打の外野手として活躍する。引退後は、1971ー2年ロッテ監督、1975年ー1984日本ハム監督(1981年パ・リーグ優勝)。球団重役から復帰し、1993年ー4年日本ハム監督をつとめた。

監督としての戦績は、39歳から62歳まで通算13年で、725勝723敗、勝率は5割1厘とわずか2つの勝ち越しだった。今なお、江夏投手など、ファイターで熱血漢の大沢親分を慕う選手も多い。愛称は「親分」「大沢親分

悪童だった大沢は野球一筋で「野球をやらなければヤクザにしかなれなかったかも知れない」と後年語っている。IQが非常に高かったという高校時代の友人の証言もある。

日本ハム監督退任後はフリー評論家、解説者などを務めた。TBSの「サンデーモーニング」で張本勲とともに球界の御意見番として出演し、「喝!」と「あっぱれ!」で人気を呼んだ。「喝!」は、禅宗僧侶が用いる叱声で、参禅者を励まし導くのに用いる。同番組で一緒だった江川紹子は「 大沢さんの「喝!」は、相手への激励が込められた温かいものでした。誰かが不当な非難をされていると、すっと話題を変えたりする配慮をされたりして、スポーツや選手たちへの愛情を感じました。残念でたまらない。ひたすらご冥福をお祈りします。合掌」とツイートしている。

大沢亡き後も、「喝とあっぱれ」の決めぜりふは、この番組では継続して使われている。「喝!」という言葉を聞くと、今でも大沢親分を思い出す視聴者も多いのではないだろうか。