podcast『偉人の名言366命日編~人生が豊かになる一日一言~』の特色は、2018年1月1日から毎日配信していることだ。リスナー数も順調に伸びている。
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「 2005年から本格的に始めた全国を巡る私の「人物記念館の旅」は800館を越えるところまでになってきました。 この「聖人巡礼」では、主に近代現代日本を創った偉人たちの崇高な人生を観察し、そこから絞り出された珠玉の名言を蒐集してきました。 「偉人の名言366 命日編」では、その日に亡くなった偉人の名言を音声で紹介し、私の感想などを簡単に記した文章も配信いたします。 偉人の名言は人生百年時代の人生観を磨き上げるためのソフトインフラです。 一日一言を深く味わうことによって、充実した日々と、その集積である素晴らしい生涯を実現される一助になれば幸いです。」
10月の「リスナー数とダウンロード数」の報告が届いた。リスナー数は3285人。
リスナー数:1月518 2月1048 3月1578 4月1731 5月1959 6月2559 7月2422 8月2888 9月2903 10月3285。
ダウンロード数:1月41873 2月30131 3月38697 4月11646 5月14268 6月14057 7月13498 8月17106 9月14938 10月35744。
本日の配信。
11月6日 チャイコフスキー(作曲家)。「インスピレーションを待っていたら、何も書けない。私は毎朝必ず作曲をする。そうすると、神様がインスピレーションを送り込んで下さる」(以上は、音声配信)
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(露: 1840年5月7日(ユリウス暦では4月25日) – 1893年11月6日(ユリウス暦10月25日))は、ロシアの作曲家。
国民楽派に対して、ロシアの西欧派を代表。西欧音楽のロマン派の技法をロシアの土壌の上に発展させた。作品に、ピアノ協奏曲、交響曲「悲愴」、バレエ音楽「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「胡桃(くるみ)割り人形」など。
チャイコフスキーという大音楽家のこの言は、膨大な仕事量であった池波正太郎などの大作家などと共通する。分野は違えど、大家たちが毎日、自分を叱咤しながら自分のテーマに立ち向かっていることを知ると安心する。創作の秘密は、習慣にある。
(以上は、テキストで配信)
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「名言との対話」11月6日。種村直樹「気まぐれ列車」
種村 直樹(たねむら なおき、1936年3月7日 - 2014年11月6日)は、日本の作家、随筆家、評論家。
1973年4月 毎日新聞社を退社。鉄道に乗り、気が向いた駅で降り、降りた駅の周辺を歩き、温泉や無名な旧跡を回り、再び鉄道へ乗るという「気まぐれ列車」の旅を実行した人である。
「汽車旅ゲーム」と種村が呼んでいる旅のスタイルがある。例えば、テーマを決めて何日間も車中泊で列車を乗り継ぎ日本を縦断する「乗り継ぎ旅」、ルールを決めて駅や郵便局、温泉などを巡る「ラリー旅」、鉄道線・連絡船・バス線を組み合わせた「最長片道切符の旅」などがある。
日本で唯一のレイルウェイライターを自称していた。30年以上続けてきた「鉄道ジャーナル」誌の「レイルウェイレビュー」は、鉄道ファンに人気があり、1974年にはファンを中心にした「種村直樹レイルウェイ・ライター友の会(通称TTTT)」が結成された。フリーになってから15年余で1,000人以上の会員を獲得している。
ライフワークとしては「日本列島外周気まぐれ列車」がある。日本列島の海岸線にそって、なるべく陸路の公共交通機関を使用しながら反時計回りに一周するという企画で、1980年6月に東京都中央区日本橋を出発。2009年6月6日に出発地の日本橋に戻り、30年で完結した。約100回延べ500日にわたって一緒に旅した100人ものファンに感謝している。種村の鉄道の旅は集団の旅だった。
鉄道趣味の人は人数も多く、奥が深い。以下、呼び名だけでも相当ある。鉄道ファン、鉄っちゃん、「鉄道趣味者」「鉄道趣味人」「鉄道愛好者」「鉄道愛好家」、「鉄キチ」、「鉄道マニア」、「鉄道オタク」「鉄道ヲタク」、「鉄オタ」「鉄ヲタ」「オタ・テツ」、、、。尊称、蔑称入り乱れている。
以下、彼らが興味を持つ分野も広い。乗り鉄。撮り鉄。編成鉄。集鉄。駅鉄。車両鉄。レール鉄。模型鉄。音鉄。時刻表鉄。
『阿房列車』の内田百閒、『南蛮阿房第2列車』の阿川弘之、そして『時刻表2万キロ』の宮脇俊三の活躍で、鉄道紀行文学紀行というジャンルが確立し菊池寛賞を受賞している。道中を楽しみ、時刻表極道の珍獣と自らを呼んだ宮脇は、新ジャンルの開拓者とし文学賞を受賞している。戒名は「鉄道院周遊俊妙居士」。宮脇俊三と並び称される存在で親交があった。作家兼編集者の宮脇は一人旅、新聞記者出身のジャーナリスト種村はグループ旅行であった。
宮脇より10歳ほど年下の種村は守備範囲は鉄道に関する広い分野に及び、東北新幹線開業などのルポ、国鉄の終焉などをテーマとする時事評論、紀行文、推理小説などを数多く発表したが、交通文化賞を受賞したのみで、鉄道紀行文学というジャンルの衣鉢を継ぐことはできなかったのではないか。独特の文体で賛否両論があり、またラジオのディスクジョッキー、レコードの監修、推理小説執筆などに加え、国の審議会や自治体の委員、財団の評議員にも就任するなど、興味と関心が広く、面白いことが好きで、「気まぐれ」であったためかもしれない。種村の戒名は「宏鐵院旅遠直鑑居士」。