「大いなる多摩学会」理事会

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午前:「大いなる多摩学会」の理事会。

 挨拶「大いなる、の意味。センテナリアン・スーパーセンテナリアン。山梨フォーラム。新プロジェクト。社会の変化をリードする学会へ」

・全体研究会:食とジェロントロジー

・研究プロジェクト:健康経営。創業支援。インバウンド。ビッグデータ

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多摩信金の長島部長と懇談:明星大の関先生、中央大の細野先生。

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杉田先生、趙先生と懇談

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午後:知研編集の単行本の原稿整理がほぼ終了。

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「名言との対話」12月3日。磯田一郎「会社がつぶれるときは、馬鹿が仲良くしているか、利口が喧嘩をしているときだ」

 磯田 一郎(いそだ いちろう、1913年1月12日 - 1993年12月3日)は、ラグビー日本代表選手、住友銀行頭取・会長、経団連副会長。

 経営危機に陥った安宅産業伊藤忠商事救済合併させたほか、マツダアサヒビールなどの企業再建、平和相互銀行の合併などを主導し、住友銀行を高収益体質に変えた経営者である。1982年)には国際金融誌『インスティテューショナル・インベスター』から“バンカー・オブ・ザ・イヤー”に選出された。

最後は、バブル謳歌時期の裏で発生したイトマン事件を引き起こしてしまう。許永中イトマンに絵を売り、その金でイトマン株を買い占めテイル自分の金で乗っ取られるという構造で住銀が支援していた中堅商社イトマンが揺さぶられた事件だ。

最近話題になったノンフィクション『住友銀行秘史』(講談社)は、国重惇史が最も身近にいたものとして、1990年3月から1991年7月までの手帳日記で再現した書であり、大企業の奥の院で志を果たそうとするビジネスマンの物語だ。磯田一郎、巽外夫、西川善文、樋口広太郎、堀田庄三、土田正顕、坂篤郎、佐藤正忠、、、などが実名で登場している。この本は、バブル期の裏面史を描いているが、また大企業の内幕と実態、その中で保身でうごめく人々の群れの姿を写している。この描写された姿は大小を問わず多くの企業も同じだ。私もそうだったが、読者は自分の組織と自分を重ね合わせながら、身につまされるであろう。

「人情を解すること誰よりも深く、部下を鍛えること誰よりも厳しく、企業を愛すること誰よりも深かった」(北康利)磯田一郎は栄光の座から追われる。「私心があってはいかん。周りが納得しませんよ。卑しい人はトップになる資格はない」と語っていた磯田も、トップになった後は自分を律することはできなかった。

ビジネスマン時代には、磯田語録の中では「向こう傷を恐れるな」が有名で職場でも話題になったが、いくつかの組織をたどってきた現在の私は磯田一郎の「会社がつぶれるときは、馬鹿が仲良くしているか、利口が喧嘩をしているときだ」という言葉に惹かれる。

 

住友銀行秘史

住友銀行秘史