午前:アドバイザリーボード。午後:出版関係者と打ち合わせ3件。

午前:多摩大学アドバーザリーボード。九段サテライト。

多摩信金。かながわ信金ソフトバンク、トランス・コスモス。学研ホールディング。学長以下で、以上のアドバイザリーボードへの説明とご意見をうかがう会。

・学長「OB8848人。グローカリティとアジアダイナミズム。都市郊外型大学。課題解決型大学。三層の知の再武装のプラットフォーム。18歳。40代。60歳以上。」「ジェロントロジー研究推進協議会。1.5万ドルで個人旅行。高度観光人材。資格。、、」

・研究開発機構長としての私「ルール形成戦略研究所。社会的投資研究所。SDGs。17と169。ルールの仕掛け合い。非価格的競争力。日本劣勢。人材不足。体系化と支援・補完。大学院の1年コース。1200兆円。インパクトサロン。時代潮流・世界潮流であるSDGsをにらんだ二つの研究所。社会のダイナミズムを取り込んで大学全体を活性化」

・ボードメンバ「人間形成。信金と似たテーマ。大都市郊外型高齢化は強み(自動運転・シェア、、は高齢者活躍の時代、ITはルールを根本から変える。多摩はアドバンテージ。ルールを作れ)。困っている大学にノウハウを教えてほしい。40代、60代をどうマネタイズするか」

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12時:文庫カフェにて片山さん四条さんと打ち合わせ。日本マンパワーの「図解」通信教育教材開発プロジェクト。電子書籍での大型企画。

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15時:日本実業出版社を訪問。「名言」の出版打ち合わせ。4月刊行。前書き。

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17時:日本地域社会研究所を訪問。「平成命日編」「新深進」。「石門心学」「天皇」。地研と知研。

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「名言との対話」2月5日。古在「はエレガントな解法つけるづくでやっちゃおうっていうそういう主義でやってきた」

古在 由秀(こざい よしひで、1928年4月1日 - 2018年2月5日)は、日本の天文学者。

人工衛星の軌道を割り出す「コザイの式」を編み出し、衛星による測地学を確立した。初代国立天文台台長、日本人で初めての国際天文学連合会長などを歴任。2009年に文化功労者

今回古在由秀天文学のすすめ』を読んだ。「自分のした仕事を若い人々に話すつもりで書くように」と編集者から言われて書いた新書であるが、読むのはそう簡単ではない。驚いたのはイギリスのストーンヘンジは紀元前1000年以上前の天文台であり、経験則で日食や月食を予報できたかもしれないという記述だった。

古在由秀には以下の業績がある。人工衛星の軌道を割り出す式であるコ「ザイの式」。小惑星の軌道に関する発見「古在共鳴」。天体力学が太陽系の起源の問題にかかわりを持つとの新しい考え方を示し、地球の形が西洋梨型であることも発見している。自分の名前がつくという業績や、今では誰でも知っている西洋梨型の地球の形状を発見したことも素晴らしい。

戦後の混乱期の旧制高校時代に「天文などやると、めしが食えないぞ」と言われながら天文学を志す。単調な作業が苦にならない性格と慣れるのに時間がかかるという不器用な自分に合うと考え、天文学の中で300年以上の歴史がある「天体力学」を専攻する。

「すべてのものは変化している」から観測を休んではならないのだそうだ。地味な性格で、地味な学問をやった人だ。そして根気の続く人であった。それに運が味方をしたと述懐している。数学などでもエレガントな解法ということがある。優雅で美しい解き方という意味だが、古在のやり方はそうではない。時間をかけて根気よく計算をして、まさに力づくで解答に到達するという仕事ぶりであった。頭で解くのではなく、自分の手で立ち向かおうとする不器用な姿に共鳴した。 

天文学のすすめ (講談社現代新書 82)

天文学のすすめ (講談社現代新書 82)