今日の収穫:日経夕刊の橋本治(作家)、飯島幸永(写真家)の言葉。

午後:九段

・自己点検案の読み合わせ

・自己点検評価委員会

・大学運営委員会:学長「三層の知の再武装。準資格。新しい収入源。OBのデータベース。社会的公器としての大学、、、。20代の7割以上が天職サイトに登録という状況、、」

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今日の収穫。3月1日の日経夕刊から。

橋本治(作家)「救いを見つけるには、自分がやるべきだと信じることをやるしかない」(1月29日没、享年70)

・飯島幸永(写真家)「人間を撮り続けたい、内面がにじみだすような素顔が撮りたい」(友人の中沢義則編集委員のインタビューの文章)

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「名言との対話」3月1日。境豊作「私は一度死に、大きな失敗もした。恐れるものもないし、過去を恥じることもない」

境豊作(1925年9月23日〜2015年3月1日 )は、日本の経営者。

九州を中心にうどんや焼肉店などを展開する外食チェーン「ウエスト」創業者である。19歳で特攻隊に志願。復員後は、遺体を洗うアルバイト、密貿易などにも手を染めた。エスト創業前に手掛けた繊維卸会社が失敗して倒産した時には、銀行幹部から「グッドルーザー(よき敗者)になって出直せ」と励まされている。

1966年にウエストを創業。当時は珍しかった24時間営業のうどん店を出店し、焼肉、居酒屋、中華、カフェなどの業態を取り入れた。低価格や多種多様なメニューで業績を伸ばす。私も博多での店舗には学生時代に、コーヒー店やうどん店に入った気もする。

社内外から店長希望者を募り、本社が店舗、食材、レシピなすべてを用意。開店後は粗利益を店長と折半するシステムを採用した。原材料などの経費は本社、人件費は店長で、粗利益折半とするから、工夫して利益があがれば、店長の収入が増える仕組みで、自営志向の強い社員を経営者に仕立て上げた。自分の店だから、家族中心に仕事をしていくから、それぞれの店は独自の雰囲気の店舗になっていく。現在では経営委託制度と呼んでいる。「自分のように裸一貫、ゼロからでも這い上がれるチャンスを与えることができるシステムにしたかった」から採用した制度だ。

海外ではニューヨーク、ソウル、ジャマイカにも出店。国内外合わせて151店のチェーンに育てた。従業員は社員・アルバイトで2160名、2018年2月の年商は153億円。

境豊作は特攻隊志願で一度死に、また創業した会社も倒産させている。大失敗を教訓として、死んだつもりで、天職に邁進したのだろう。こういう人は強い。(株)ウエストの若山和夫3代目社長は、創業50周年事業として「社員に創業の精神を語り継ぐため」に、境豊作が社内報に綴った文章を抜粋・再編した記念誌を作成している。新入社員にも読んでもらいたいと語っている。創業の精神というこの企業のDNAは、次の50年に向かって語り継がれることだろう。