『101歳の人生をきく 中川牧三・河合隼雄』(講談社)ーー偽者と近道に気をつけろ

『101歳の人生をきく 中川牧三・河合隼雄』(講談社)を読了。

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1902年からバイオリンを学ぶ。1920年から声楽とい指揮を本格的に始めた。ベルリン国立高等音楽学校、ミラノ国立音楽院、国立スカラ座歌手養成所、南カルフィルニア大学で学ぶ。イタリア、アメリカでテノール歌手として活躍。1934年、帰国。第二次大戦中は、支那派遣軍総司令部付幕僚および上海陸軍報道部スポークスマンとして日独伊外交を遂行した。戦後は日本にイタリアオペラを実現する一方で、国家水準の審査で名高い「イタリア声楽コンソルソ」を創設した。100歳を超えても現役の音楽家として活躍した。

この本は、26歳年下の河合隼雄がインタビュアーとなって、中川の人生と仕事に関する考えを聞き出したものだ。高名な心理学者河合隼雄は、101歳で矍鑠と指揮棒を振るう姿に感嘆している。

この本では、関わった人たちとの交友を述べている。人生が長く、かつ現役で仕事を

しているから、人との出会いは一大絵巻のようだ。

近衛秀麿斎藤秀雄吉田茂三浦環、藤原美江、藤原あき、高木東六服部良一李香蘭谷崎潤一郎外山雄三永田雅一大川橋蔵北大路欣也市川雷蔵勝新太郎、朝日奈隆、、、、。

以下、中川の言葉から。

・歌がなかったら、とうに死んでいたでしょう。オペラとともに、すばらしい音楽とともに、夢の様に過ぎた101年でした。

・世に蔓延する偽者に騙されてはいけません。それに近道を望んでもいけません。

・声楽だけは違う。まず鳴らす楽器づくりからはじめなければいけない。

・多いときには年10回ほど日本とイタリアを往復しています。

・好きなことをしているうちに、100年たってしまった。うかうかしているんでしょうけど。

中川 牧三(なかがわ まきぞう、本名:中川 牧太郎1902年明治35年)12月7日 - 2008年平成20年)3月18日)は、日本テノール歌手。中川は105歳で永眠。

101歳の人生をきく

101歳の人生をきく

 

 

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中津で、母の用事を一緒に済ます。

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 「名言との対話」8月7日。小川博司