知研東京セミナーのお知らせ。12月20日、『子ども地球歳時記』

知的生産の技術研究会 東京セミナーのお知らせ 

12月20日(金)。18時半から。
ゲストスピーカー:柴生田俊一さん
『子ども地球歳時記』(日本地域社会研究所)の著者。日本航空日航財団出身。
場所:代々木BVハウス 〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目20-23。
https://goo.gl/CvwYcu

どなたでも参加できます。参加希望者はinfo@tiken.orgまで参加日明記でメールを。申し込み時点で受付となります。キャンセルは当日でも可。

参加希望者はinfo@tiken.orgまでメールを。参加費 3,000円 。立食パーティ付き、軽食・飲み物を用意します。以下、J-castで紹介された記事。

https://books.j-cast.com/2019/12/06010339.html

「、、このように本書は、ハイクの大衆化と、北米の詩人たちとハイクの関わりという二つのレベルにおけるハイクの普及・国際化について記されている。「ハイク史」を知る手掛かりになる。タイトルにもあるように、子どもと俳句のかかわりと可能性について特にページを割いている。」

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午前:授業:立志人物伝の12回目。性格と職業(エニアグラム)、人生鳥瞰図、パワーポイントでの図の描き方、、。

昼:ラウンジで久米先生、樋口先生と歓談。

午後:N出版社の編集者と市ヶ谷のルノアールで「大全」の進め方を相談。

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「名言との対話」12月13日。鶴澤友路「「人間一生が勉強である」
鶴澤友路(1913年12月9日ー2016年12月13日)は昭和-平成時代の人形浄瑠璃の女性三味線方。享年103。

1936年6代鶴沢友次郎の弟子となり、真打となる。淡路人形座につとめ、淡路人形浄瑠璃の海外公演などでも活躍した。1998年義太夫節三味線の人間国宝兵庫県出身。本名は宮崎君子。

以下、鶴澤友路師匠顕彰碑文。

師 本名宮崎君子大正二年十二月九日三原郡福良町に生を享く 五才にして義太夫節を志し九才より文楽座野澤吉童師に師事し のち三味線宗家六代鶴澤友次郎師の内弟子となり研鑽 斯道の真髄を極む その卓越せる技芸は高く評価され 斯界の第一人者として活躍せらる
郷里にありては淡路人形座若手 さらに児童生徒を指導 多くの俊秀を育成し淡路人形浄瑠璃の振興に寄与せらる 阪神間にも多くの門弟を擁し 友路会は素義会の最高峰に位す 幾度か海外公演にも参画し 各国で絶賛を浴び 淡路人形の名声を博す 昭和六十一年くにの重要無形文化財保持者に認定を受く 師 傘寿に当たり つとに芸恩に浴せし者及び有志相集い顕彰碑を建立偉大なる功績を讃え永く後世に伝えんとす 平成四年四月十一日鶴澤友路顕彰碑建立委員会
海外公演は1949年のアメリカから始まり、フランス・スペイン、アメリカ、香港(2回)、オランダ・ベルギー、オーストラリア・ニュージーランドスウェーデンデンマーク、スペイン・ドイル・ポーランドチェコルーマニアハンガリー・ブリガリア・ポーランド、1997年のフランスまで、11ヵ国16ヵ国にのぼっている。
2012年に講演で淡路島を訪ねたとき、徳島のお家騒動の物語である人形浄瑠璃の名作「傾城阿波の鳴門」のモデルとなった十郎兵衛の屋敷が「阿波十郎兵衛屋敷」を見物した。平安時代の「あやつり人形」、鎌倉時代の「人形芝居」、そして人形遣い・語りて・三味線弾きの総合芸術へと進化していった。阿波の人形浄瑠璃は小屋掛け興業形式であったので、明治中期には徳島県内だけで70を超す座敷ができている。農山村では人形浄瑠璃を迎えるために上演舞台をつくった。その数は250棟にも及び大正末まで隆盛を極めた。昭和初期に入って映画の流行とともい衰退するが、戦後復興の気運が出て、1999年に国の重要無形文化財に指定されるに至る。
鶴澤友路の弟子は、竹本友喜美、竹本友庄、鶴澤友勇、鶴澤友吉、鶴澤友弥、竹本友里希ら千人以上にのぼっていることに驚いた。一番弟子の竹本友喜美、心を伝える三味線は、手で弾くのではなく、足の指に力をためて腰で弾く、腹構えと呼ばれる精神統一をして押す息で弾き、大夫とこころをひとつにして「あうん」の呼吸を絶えず計っていく、と説明している。師匠の言葉として、「何事も一所懸命やれば出来ないことはない」、「人間一生が勉強である」を紹介している。103歳の長い人生で、1000人の弟子に語りかけたその影響力は並大抵ではない。ここにも「偉い人」がいた。