多摩(授業。ラウンジ)。九段(JAL)。代々木(知研東京セミナー)。

 今年最後の「立志人物伝」の授業。「日本への回帰」がテーマで、司馬遼太郎梅棹忠夫を取り上げた。 

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昼休み:久米先生、樋口先生、長島先生と。

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九段の文庫カフェ:旧知のJAL総合政策センターの中原センター長(4年ぶりに香港支店長から戻った)とセンターの栢沼部長と懇談。最近のJALの近況、テーマなどを聞く。美女カレンダーをもらう。

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代々木:知研東京セミナー:ゲストスピーカーは柴生田俊一さん。テーマは「子ども地球歳時記」。聞かせる講義だった。

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終了後、1時間ほど懇親会。

さらにその後は、柴生田さんと二人でワインバーで小一時間ほど歓談。

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「名言との対話」12月20日住田正二「悪いことは良いことである」

住田 正二(すみた しょうじ、1922年大正11年5月26日 - 2017年(平成29年)12月20日)は、日本官僚実業家

運輸省に入省し、海運畑で過ごし、航空局で航空会社の合併問題、国鉄問題を担当。陸・海・空を渡り歩いて、次官に就任。ロッキード事件の渦中にあった全日空に社長含みで入るが、若狭会長とロ事件での証言撤回を求められて、「人格に関わることだ」と拒否し退社。

第二臨調で国鉄問題に関わり、国鉄再建監理委員会の委員として分割民営化を推進する。そしてJR東日本の社長に就任する。再建計画が失敗するなら、自分で責任を取ろうという決意だった。会長は三井造船の山下勇とは名コンビだった。中央集権から現場第一主義へと転換することがテーマで8万人の社員の視線を受けながら経営に没頭していく。10年経った1997年時点で「謙遜して95点、正直言って120点」と自負するほど、JR東の経営は順調に推移した。中曽根行革の国鉄、電電、専売の民営化の目玉の国鉄の民営化成功の立役者となった。

ただ、北海道、四国、九州は資金面では破産しないと予想しているが、最近のメディアでは北海道などは厳しくなっていると聞く。当時話題になっていた航空企業の新規参入には、航空の安全は生易しいものではないとし、運賃の引き下げ競争をやりながら安全性に支障のない健全経営は難題だと言っている。

私は新宿にあるJR東日本の本社で2009年から数年間、社員研修を数多く担当したことがある。その本社ビルも住田社長時代の産物だ。本社ビル建設の顛末も著書『役人につけるクスリ』の中にある。その本の第二部では「役人の病気」、「役人の気質」を述べた後、「役人につけるクスリ」の章では、官僚の料理法を紹介している。

「物事をはっきりしておかないと前には進めない」が信条であり、ものをはっきり言う性格が災いして人間関係のトラブルも多く経験している。石製の灰皿を議員から投げつけられたこともあり、そのホテルではその後、灰皿はアルミ製になったというエピソードもある。 後藤田正治は「信じることについては譲らない。ために反対派から「国賊」とまで呼ばれた」とこの本のオビで紹介している。住田正二は官と民を経験した国士であった。「悪いことは良いことである」がJR東日本の経営者として獲得した経営哲学だと総括している。悪いところを直せば良くなるからだ。経営はやはり「人」に尽きる。

役人につけるクスリ

役人につけるクスリ