初のオンライン授業(学部・大学院):コロナ生活、「自粛から自律、自律から自立へ」。

大学のTスタジオで初のオンライン授業、事務局と秘書の近藤さんの助けで、なんとか終わった。登録の104人のうち、103人が出席というからすごい出席率だった。

私語がない。全員の顔が見える。寝る人がない。資料がよくみえる。授業アンケートがエクセルでテキストの形ですぐに入手できる。、、、こうやって挙げていくと、オンライン授業の質はリアルの対面授業よりもむしろ上がるのではないか。

この授業の本題である「図解コミュニケーション」についての感想は、週明けにまとめることとし、以下、オンライン授業、コロナ生活、質問・意見の声をピックアップしてみる。

・オンライン授業についてーーー頑張ろうとする姿がある

「オンライン授業になっても集中して頑張っていきたい」「たまに声が聞き取れなかった」「ZOOM出の授業はトラブルがあると思うが頑張ろう」「集中力を切らさずにしっかり学びたい」「リアル授業よりもやりずらい」

・コロナ生活についてーーー自粛から自律、自律から自立へ

「時間管理の話に感動。少しうつ病になっていたが、コロナ生活をうまく勝ち抜けばもう一段成長できるという話に感動し共感した」「自分を律することができる人は自立することができる人である、この言葉に感銘」「コロナについて私たちは生き延びることを第一に考えタイムマネジメントをし自分を律することが重要だとわかった」「自律から自立へを学んだ」「計画性を持つことが重要。時間を無駄にしない」「自分の生活をどのように律するかを学んだので行動に移す」「計画と行動が大事」「自律」「タイムマネジメントの重要性に共感」

・質問・意見ーーーその通りだ。改善したい。

「ZOOMの招待状が不親切」(コミュニケーションを意識した文言にしよう)。「生徒側のマイクをミュートに」(アンケートを書いているときに1人の声が入った。そうしよう)。「ホワイトボードの字が見にくい」(アイパッドで板書することにトライしよう)。「字をもう少しきれいに書いて」「字を丁寧に」(そのとおり。丁寧に字を書くことを心がけよう)。「就職する際のコロナの影響があるだろうがどんなことを心がけたらいいか」「図を描くのは、時系列順かキーワード中心か」(次回の授業で答える予定)。

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日本地域社会研究所を訪問。

・「図解コミュニケーション全集」第一巻の編集と制作の日程を確認。

・一般社団法人ザ・コミュニティの事務局長の石和田君と意見交換。事務局費用の捻出方法、オンラインゼミ同窓会、オンライン図解塾、、、。

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品川の大学院。18時半から20時まで。

「論文基礎講座」のオンライン講義。12名の社会人院生が聴講。以下、すぐに届いた感想。

  • 本日は、論文演習有難うございました。「図解/論文」の内容で非常に有益な内容でした。今までは、メールでの文章が多く、どうしても「箇条書き」の頭しかなく、演習でも、「幸福」について書きましたが、「図解」と「文章」をいったりきたり考えながら書くことによって、自分の頭も整理できることが分かりました。実際に論文を書くことは、少し先になるかもしれませんが、明日から、ビジネス、又は、文章を読むときにしっかりと考えて身に付けたいと思います。
  •  本日のご講義、ありがとうございました。秋に受講した講義でも、図にして考えてみるようにという指導がありました。ですが、いざやってみるとどうも上手くいかず、結局諦めたという経緯がありましたので、本日のご講義をとても楽しみにしておりました。あの時どうしてできなかったのか、やっとわかった気がします。「全体と部分」「構造と関係」等、考え抜く力が足りなかったのだと思います。考えを図にすることができなければすなわち、文章にしたとしても論理性の損なわれたものになってしまうのですね。また、逆に図から文章を起こしてみるというアプローチがありましたが、良い図を書くことは、ほぼ執筆と同じ行為と感じました。ひたすら作図にフォーカスした話をはじめてお聞きし、大変勉強になりました。ありがとうございました。
  • 本講義での所感を申し上げます。日々の学びについて本の全体像を掴むにも頭の中の図をアウトプットし、要約する練習をして行こうと思います。それにより、学びを体系的に理解する助けになると感じることができました。本講義で印象的であった、文章は簡単でも頭の中のイメージは違うというのは衝撃的で大きな学びでした。現在、実務においてもニュースリリース等の文章に関わる部署に異動したばかりでしたので、即実践をしてみようと思います。私には論文のテーマがぼんやりとありますが、まずは、頭の中を図解し、整理し項目を分けてみたいと思います。ご教授くださりありがとうございました。

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「名言との対話」5月8日。中村雨紅「大きな明るい星が出ているだろう。あの下で、子どもが5、6人遊んでいる。なあ、見えるだろう。楽しそうだな。あの中に俺もいるんだよ」

村雨(なかむら うこう、1897年明治30年〉1月7日<戸籍上は2月6日> - 1972年昭和47年〉5月8日)は、詩人童謡作家である。

2009年に、八王子恩方にある「夕やけ小やけ ふれあいの里」の中村雨紅展示ホールを訪ねた。中村雨紅は、童謡「夕焼け小焼け」の作詞者である。
東京都多摩郡恩方生まれ。19歳で府立青山師範学校を卒業、21歳で童話を書き始める。24歳で野口雨情宅を訪問し、以後中村雨紅をペンネームとする。26歳で結婚。文化楽社刊「文化楽譜 あたらしい童謡」に「夕焼け小やけ」が掲載されるが、関東大震災で楽譜は灰になるが、わずか13部残った。それが歌われていった。27歳、日大高等師範部入学、29歳で卒業し、厚木高校の教師になる。33歳、春秋社「世界音楽全集」に日本の童謡集に「ねんねのお里」「夕焼け小やけ」が掲載される。以後、高校教師を続けながら、童謡の作詞にまい進する。59歳のときに、生誕地に夕焼け小焼けの碑が建つ。

教師時代に「愚感 そ乃日そ乃日」という日記が残っていた。「頭がよくって 高文や 判検事に なるばかりが 国家へ尽くす 所以でもなければ 亦 格別豪い理(ことわり)でもないのに 近頃官界へ 首をつっこまなければ 人間でない様な 思ひ違いをして居る奴が ひどく殖えたとは 驚かざるを得ぬ  面白い風潮であるが 僕はまだ 宿題になっている」。童謡を生涯のテーマとした中村雨紅の心意気を感じさせる。

お星さん、腹太鼓、ありの兵隊、田舎、十三夜の月、夜道、寒い日などの作品があるが、代表作はやはり「夕焼け 小焼け」だ。「夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘がなる お手手つないで皆帰ろ、、、 子供が帰った後からは まるい大きなお月さま 小鳥が夢を見るころは 空にはきらきら金の星、、、、、」

冒頭に掲げた「あの中に俺もいるんだよ」は、ガンのため死の床についていた雨紅が、足をさすってくれていた夫人に語った臨終の言葉である。この有名な童謡は、中村雨紅自身の子ども時代をうたったものだった。日本中の人々が子ども時代にかならず歌った童謡を作詞したことで、日本人にしみじみとした心情と原風景を思い起こさせているという功績は大きい。ここまで書いてきて大成建設の「地図の残る仕事」というすばらしいCMを思い出した。出世が一番という風潮に批判的だった雨紅の仕事は、日本人の心の中に残る仕事であり、永遠に歌いつづけられるであろう。こういう人生も素晴らしい。