高幡不動で紫陽花。総研のZOOMミーティング。都知事選の公約のまとめ。

高幡不動の紫陽花。

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多摩大総研のZOOMミーティング:木曜日昼に定期ミーティング。大いなる多摩学会。

八木さんに電話。

プリ君から電話。

夜は授業の資料作成:都知事選の主要候補の公約をきちんと比較した資料はまだないようだ。自分で資料を読み込み、整理した。これを授業で使おう。

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「名言との対話」6月24日。高野悦子「「わたしは慣らされる人間ではなく、創造する人間になりたい。「高野悦子」自身になりたい」

高野 悦子(たかの えつこ、1949年1月2日 - 1969年6月24日)は20歳で自殺した日本大学生。遺著『二十歳の原点』(にじゅっさいのげんてん)で知られる。

高野悦子は、栃木県立宇都宮女子高等学校を経て、立命館大学文学部史学科日本史学専攻に入学する。3年生だった1969年6月24日未明、二条駅-花園駅間の山陰本線で上り貨物列車に飛込み死亡した。

死後、20歳の誕生日から自殺にいたるまでの内面の葛藤を綴った日記が同人誌「那須文学」に掲載される。1971年新潮社から『二十歳の原点』というタイトルで出版され、広く読まれた。1973年には映画化もされた。中学2年生から高校3年生の日々の記録『二十歳の原点ノート』、高校3年生から日々をの記録『二十歳の原点序章』(1974年)、そして大学2年生から3年生の死にいたるまでの日記『二十歳の原点』まで、高野悦子は日記を書き続けている。それらは、死後に発表されたものだ。

二十歳の原点』(新潮文庫)は、1969年1月2日から死の2日前の1969年6月22日までの「小百合」となずけた日記から成っている。私は今回、初めて『二十歳の原点』(新潮文庫)を読んだ。当時の自分が語っているのではないかという思いに駆られる言葉に満ちていた。

「わたしは慣らされる人間ではなく、創造する人間になりたい。「高野悦子」自身になりたい」「己を律せよ」「独りであること」「未熟であること」「大事なことは、「私」がどう感じ、どう考えたかということではないか」「あいまいな態度しかとれない自分の腑甲斐なさ」「私は「主体性」という言葉をあまり好まない」「とびこんでいける友(恋人)が欲しい」「しっかりしろ、悦子」「ジャズには何故ひかれるのだろうか」「アルバイトに行き一つの働く世界をしった」「人間って一体何なのか。生きるってどういうことなのか」「私というものが統一体でなく、いろいろ分裂した私が無数に存在している」「あと十年生きたとて何になるのか」「この肉体は何をし出かすかわからない」「自己を創造させるまで私は死にません」「私のこの完成を論理化し、さらに感性を高めよ!」「なんとなく大学に入り、商品となってゆく」「姉と話す。父母と話す。決裂して飛び出す」「私は他者を通してしか自己を知ることができない」「未熟である己を他者の前に出すことを恐れてはならない」「私の闘争は人間であること、人間をとりもどすというたたかいである」「さようなら」「一切の人間を信じない独りの人間が一体闘争などやれるのだるか。やれる筈がない」

1969年6月22日の死の2日前の日記は「このノートに書いているということ自体、生への未練がまだあるのです」とあり、そして最後は「旅に出よう」から始まり、「静かに眠ろう そしてただ笛を深い湖底に沈ませよう」で終わる詩で終わっている。

この日記には当時のメディアや時代に影響を与えた人々が以下のように記されている。朝日ジャーナル。現代の眼。展望。「アウトサイダー」。岩波歴史講座「第二次世界大戦後の日本」(井上清)。全学連「四・二八おきなわ奪還大闘争」。「賃金、価格、利潤」。東大への機動隊の導入。北京放送。インターナショナル。小田実高橋和巳。「いつか或る日、山で死んだらあ、、」。高石友也。佐藤自民党政府。

1972年、立命館大学文学部史学科(日本史専攻)に入学。メーデーに参加。部落問題研究会に入部。1973年、部落研を退部し、ワンダーフォーゲル部に入部。1974年、学園紛争時にバリケードに入る。ホテルのウェイトレスのアルバイト。6月24日、鉄道自殺。

以上の簡単な略歴は、死をのぞいては多くの同世代の学生時代変わらないが、それを詩人的な鋭い感性で綴ったことに価値がある。いつの時代にも若者の心に生起する心象を描いた名著は、没後50年たった2019年には累計で230万部を記録している。一人の女子大生の日記が、多くの人たちの共感を呼んだのだ。私も本当に久しぶりに、青春時代の混沌と混迷を思い出した。 

二十歳の原点 (新潮文庫)

二十歳の原点 (新潮文庫)