ZOOMの日:午前は授業「都知事選」の公約の図解。午後は日本未来学会オンライン研究会での講演打ち合わせ。夜は日本未来学会研究会「アフターコロナの世界の姿:東アジアからの展望」。

ビジネスコミュニケーションⅠの8回目のZOOM授業。「都知事選」の公約を図解する3回シリーズの2回目。コロナ対策(補償)、コロナ対策(感染症)、オリンピック・パラリンピック、教育の4つの分野で、主要5候補の公約比較資料(久恒作成)から、一つを選んで比較図解を描くという演習。もちろん、私は中立的立場は堅持している。

テレビ・新聞での紹介の順番、都知事選の看板、各戸配布の選挙公報に登場する候補の位置取り戦略についての解説では、山本太郎と立花孝志の目のつけどころをを選挙マーケティングの面から説明。図解演習、グループワーク、全体での10数人に私の質問に答えてもらうという順番ですすめている。

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最後の課題では、授業で学んだこと、都知事選について考えたこと、この過程でどの候補に興味を持ちましたか、という問いにも答えてもらった。

小池百合子47%、山本太郎27%、宇都宮健児20%、小野泰輔3%、立花孝志3%となった。他には後藤輝樹、桜井誠の名前があがった。

前回は、小池百合子33%、宇都宮健児21%、山本太郎20%、小野泰輔15%、立花孝志10%。

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午後:日本未来学会の和田理事・事務局長と7月24日のZOOMオンラインセミナーの打合せ。私は「生誕百年ーー文明学者梅棹忠夫からのメッセージ」というテーマで1時間半の講演をする予定。梅棹忠夫という知の巨人の全体像と2025年大阪万博の理念についての示唆を話す予定。

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夜:日本未来学会オンライン研究会「アフターコロナの世界の姿:東アジアからの展望」。以下、報告者。

李 勉雨  韓国 世宗研究所副所長 現代日本学会会長 在ソウル
高橋邦夫  (株)日本総研 国際戦略研究所 副理事長 元ネパール大使
山内康英  日本未来学会理事、多摩大学 情報社会学研究所所長 
稗田浩雄  日本未来学会理事、(公財)未来工学研究所理事。

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「名言との対話」6月26日。高島忠夫「不器用でいいのだ。いい仕事を選ぶのが一番だ。これだと決めた道を踏みはずさないことだ」

高島 忠夫(たかしま ただお、1930年昭和5年〉7月27日 - 2019年令和元年〉6月26日)は、日本俳優タレント司会者。

高島忠夫は明るく楽しいキャラクターをセールスポイントにし、妻の寿美とはおしどり夫婦のイメージ通りに夫婦げんかをしたことがなかった。妻・寿美花代は 女優、二人の息子・高嶋政宏と高嶋政伸は俳優として活躍中だ。「おしどり夫婦」「高島ファミリー」と呼ばれた。

どこからみても申し分のない家族であり、高島忠夫本人の順風満帆と誰にもみえていた。しかし「どんなときでもジョークと音楽を」をモットーとしていた明るい姿からは想像できないが、晩年はうつ病で苦しんでいたのだ。『うつへの復讐 絶望から六年目の復活』(光文社)を読んで、その闘病生活を知った。

68歳でうつ病を発症。引きこもり、あらゆることに関心がなくなる。少し良くなったあ感じがして無理をして沈む。「これが高島忠夫か。おれは一介の老人になってしまったな」。「治らなくてもいい。そのときは、死ぬまでうつと共生していこう」と、人生観の針がマイナスに振れる。目標は「ただの老人」に設定する。「他人ではない自分を生きるために、生きる」。闘病生活も中退で終わってしまわないで、「きちんと卒業して仕事に復帰しよう」。リハビリ生活の柱は、ライブと運動。58歳から年の闘病生活を経て、73歳で復帰する。2003年ごろから徐々に芸能活動を再開、2007年春から完全復帰。以降は家族とともにうつ病への理解を深める活動を行っていた。 うつ病克服から15年後に88歳で老衰で亡くなった。

うつ病」経験者では、アナウンサーの小川宏、俳優の根津甚八、漫画家のみつはしちかこ気象予報士倉嶋厚などの名前が浮かぶ。梅棹忠夫先生からも「老人性うつ病です」と笑いながらいわれたことも思い出す。

73歳で本を出した時点で119本の映画出演している。だが、映画俳優一本で走り切れなかった、中退人生の連続だったとの思いがあった。達成感がなかったという虚しさを抱えていた。それもうつ病の原因の一つだったのである。器用すぎて様々の領域に進出した高島忠夫は、不器用でいい、いい仕事を選び、その道を迷いなく進め、という。それは二人の俳優の息子へのメッセ―ジである。不完全燃焼の人生ではなく、完全燃焼をせよと受け取ろう。 

「うつ」への復讐 (カッパ・ブックス)

「うつ」への復讐 (カッパ・ブックス)

  • 作者:高島 忠夫
  • 発売日: 2004/03/24
  • メディア: 単行本