日本未来学会の7月のオンライン研究会の発表の準備。ヨガ。ジム。zoom革命講座。

日本未来学会のオンライン研究会の発表の準備。

梅棹忠夫著作集の全体像」。「文明の生態史観」。「文明の情報史観」。「日本文明」。「1970年の大阪万博」。「2025年の大阪万博への示唆」。以上の構成でまとめてみよう。

日本未来学会7月オンライン研究会。

発表者:久恒啓一。タイトル:「生誕100年ー梅棹忠夫からのメッセージ」。日時:2020年7月24日 19時半―21時。誰でも参加可能。 以下のメルアドmiraigakkai@ifeng.or.jpから「事前登録」を。所属と名前を記入。

 当日の参加URL。https://us02web.zoom.us/j/85737149617

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朝:ヨガ:3か月ぶりにヨガ教室が復活。

夕:ジム:スイミング300m

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「ZOOM革命」講座の4回目。

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「名言との対話」7月7日。ハーマン・カーン「未来学(フューチョロジー)」

ハーマン・カーン(Herman Kahn、1922年2月15日 - 1983年7月7日)は、アメリカ合衆国未来学者ハドソン研究所創設者。

ランド・コーポレーションを経て、1961年に独立してハドソン研究所を創設し、各国の民間や政府機関のコンサルタントや大学講師を歴任する。社会開発、政治、社会、技術、文化に関する予測、核戦略や安全保障にも取り組んだ。未来学者として日本でも有名になった。

1970年の『超大国日本の挑戦』、1978年の『それでも日本は成長する』、1980年の『大転換期』などが話題になった。

超大国日本の挑戦』(坂本ニ郎・風間禎三郎訳。TBSブリタニカ)では、2000年前後には日本は世界最大のGNPとなる。そして核大国の道を歩み、「21世紀は日本の世紀」と断言し、日本でも紹介された。

 今回、それから10年経った1980年刊行の『大転換期』(風間禎三郎訳)を読んだ。1800年から始まった工業化は、2000年から脱工業時代へと入り、2200年で近代化が完成し、大転換が終了すると予想している。近代化の測定には、GNPと一人当たりGNPが有用だとしている。日本は江戸時代に末期には。商品市場が整備され、識字率も高いという近代的な特徴を備えていたから工業化に成功したと分析している。この書では特に2000年までの時期に焦点を合わせており、オイルショックを経た1980年には、日本は自信の喪失、状況把握能力の喪失、問題解決の方法の無知などがあるものの、社会の結合力という強みがあると楽観的だった。その強気の予想には、日本社会は半信半疑の様子だったが、メディアではよく紹介されていた記憶がある。

ハーマン・カーンは未来学(フューチョロジー)を提唱した。釣り合いのとれた見方、現実に即した基準の設定、エリート集団に活気を注入、遅れてきたものは待て、旧制度の痕跡を排除、社会全体に活気を注入。以上が未来学の発展のイデオロギーだ。そして大切なことは、国、集団、人々に、平和的手段によって実現される未来に利害関係をもたせることだと語っている。

それから数十年たった現実の未来はどうなったか。1990年代初頭に起こったバブル崩壊による低迷はあったものの2000年時点では日本はGDPは2位を確保している。日本は2000年代に入って急速に存在感の低下が進行中で、2010年には中国に抜かれて3位となった。中国は2018年には日本の2倍、2040には年6倍になるとの予測もある。カーンの予想する「21世紀は日本の世紀」というバラ色の未来は、2020年時点でふりかってみると、実現してはいない。

だが、未来学はカーンの影響を受けた坂本二郎らにより紹介され、梅棹忠夫、林雄二郎、小松左京らが1966には未来学研究会をつくり、1968年には日本未来学会が創設され、もう50年が経っている。私もこの学会に関与しているから、ハーマン・カーンの未来を予測しようとする意志の影響下にあるともいえるだろう。

大転換期 (1980年)