「参加型社会宣言」著者(橘川幸夫)とのZOOM対話シリーズ第7回に登場。

「参加型社会宣言」著者(橘川幸夫)との対話シリーズ第7回に登場。

思いがけず、がっぷり四つに組んで対話することになった。

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「名言との対話」7月26日。菅野一雄「自分で探していかなきゃダメってことだね」

菅野一雄(かんのかずお 1948年? - 2014年7月26日)は、大相撲の特等床山

床山」とは、大相撲の力士の誇りともいうべき髷を結う人。相撲協会に採用され、相撲部屋にそれぞれ所属する。力士と同様に地位があり、5等~1等、さらに最高位の特等まであって、全員が名前を「床~」と名乗る。常時50名ほどが在籍している。土俵に上がることはない、相撲界を支える陰の職人集団だ。その最高位が、特等床山である。

 新入りの床山は、五等床山と呼ばれる一番下の階級からスタート。その後、勤続年数や技術によって四等、三等と順に階級が上がっていく。トップの特等床山は、「勤続45年以上」や「成績優秀な人」といった厳しい条件があり、たどり着けるのはほんの一握りだ。

現在の床山一覧をみよう。やはり特等は一人だ。相撲取りでは横綱、行司では立行司、呼び出しでは三役呼び出しに相当する地位である。特等床山グリーン車に乗れたりする三役格に相当する待遇だ。

特等床山:床淀(とこよど)。

一等床山:床鶴 (とこつる)。床弓 (とこゆみ)。床平 (とこひら)。床朝 (とこあさ)。床中 (とこなか)。床辰 (とこたつ)。床好 (とこよし)。床貴 (とこたか)。床岳 (とこたけ)。床仁 (とこじん)。床幸 (とこゆき)。床門 (とこかど)。床大 (とこだい)。床誠 (とこせい)。床豪 (とこごう)。床哲 (とこてつ)。床島 (とこしま)。床勝 (とこかつ)。床勝 (とこかつ)。

以下、二等床山三等床山四等床山五等床山と続く。最後に床竣という名前がある。宮城野部屋に所属する床山「床竣」は、横綱白鵬に、床山にならないかと誘われ、中学卒業後1年間、部屋で見習いとして経験を積み、2019年2月、日本相撲協会に正式に採用された。大銀杏を結うには10年かかる。定年は65歳。

最高峰の特等床山だった床蜂は、白鵬の大銀杏をずっと結ってきた名人だ。優勝時の後の髷結が晴れの姿だ。床山研修会の動画を見たら、床蜂が指導していた姿をみることができた。髷は顏の真ん中にくるようにする。「自分で探していかなきゃダメってことだね。俺も基本は教えてもらったけど、あとは自分で研究した。見て覚えるというけど、ただ漫然と見ているだけじゃ見てないのと同じ。しっかり頭に入れて、それをやってみて、自分なりの大銀杏を作ってほしい」

菅野一雄の言葉は見つからなかったので、特等床山の先輩である床蜂の言葉を採用した。ちょうどコロナの影響で、久しぶりに観客を入れた大相撲の中日で、横綱白鵬と新大関朝の山が無傷の勝ち越しを決めた日であったので、あまりなじみのない大相撲の裏方の床山を取りあげた。床山の世界でも、基本は教えてもらうが、あとは自分で研究し、自分独自の作品をつくっていくしかないのだ。やはりどの職業も同じようだ。